つきまといの対策方法を知りたい! 不審者を撃退するコツを詳しく!

「知人につきまといをされて悩んでいるが、どんな対策をすればよいのだろう」とお考えではないでしょうか? つきまといをされると、毎日安心して暮らすことができませんよね。しかし、何とかやめてほしくても、相手を刺激してしまうと逆効果になることがあります。まずは、どんな対策をするとよいのか、どんな点に注意するべきかをよく理解することが大切です。

そこで今回は、つきまといの対策について詳しく解説します。

  1. つきまといは犯罪になる?
  2. つきまといに遭ったときにまずすることは?
  3. シチュエーション別の対策方法
  4. つきまといでやってはいけない対策方法は?
  5. つきまといの調査を探偵に依頼するメリット
  6. つきまといの対策に関するよくある質問

この記事を読むことで、つきまといの対策方法や注意点などがよく分かります。つきまといの被害に遭っていてお悩みの方は、記事を読んでみてください。

1.つきまといは犯罪になる?

最初に、つきまといがどんな犯罪に当たるのか詳しく見ていきましょう。

1-1.ストーカー規制法の対象になる

つきまといはストーカー規制法の対象で、立派な犯罪になります。ストーカー規制法とは、近年急増・悪質化しているストーカー被害を対策するための法律です。ストーカー規制法の罰則には、以下のようなものがあります。

  • ストーカー行為をした者:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 禁止命令などに違反してストーカー行為をした者:2年以下の懲役または200万円以下の罰金
  • 禁止命令などに違反した者:6か月以下の懲役または50万円以下の罰金

ただし、罰則が適用されるのは、被害者の身の安全や住居などの平穏・名誉が侵害されるか、行動の自由が大きく制限されるようなケースにだけです。警察の指導などで改善が見られた場合も、罰則が適用されないこともあるので覚えておきましょう。

1-2.どんな行為がつきまといになる?

つきまといと認められるのは、以下のような行為です。

  • 尾行・待ち伏せ・押しかけ・うろつきなど
  • 監視していることを告げられる
  • 面会や交際を要求される
  • 暴言や乱暴な言動をされる
  • 無言電話などの迷惑電話やFAX・電子メール・SNSの送信
  • 汚物などの送付
  • 名誉を傷付けられる
  • 性的羞恥(しゅうち)心の侵害

より詳しい内容は、警視庁のストーカー規制法に関するページをご覧ください。

つきまといは犯罪になるんですね。
はい。毎日電話をする行為だけでも、つきまといに該当することがあります。

2.つきまといに遭ったときにまずすることは?

つきまといの被害に遭ったときにまずするべきことを詳しく見ていきましょう。

2-1.被害の記録を残す

つきまといの被害に遭ったら、記録を残すことが大切です。被害日時・被害内容をきちんと記録することで、警察に相談するときに役立ちます。また、留守番電話や通話で嫌がらせを受けたときは録音データを残しておきましょう。さらに、手紙やメール・写真・送付物なども、捨てずに取っておく必要があります。証拠品はビニール袋に入れておくと、直接触れずに保管・持ち運びできておすすめです。

2-2.警察に相談する

明らかなつきまとい行為があったら、警察に相談しましょう。つきまといぐらいで警察に相談するのは気が引けると思うのは間違いです。つきまといの事実がある時点で被害を受けているのですから、きちんと相談して対策してもらいましょう。なお、つきまといの相談は、「#9110」の警察相談専用電話を利用することがおすすめです。内容によって、専門の相談員に直接話を聞いてもらえます。

被害の記録を残しておくことが重要なんですね。
はい。そうすれば、被害を立証しやすくなります。

3.シチュエーション別の対策方法

つきまといの対策方法をシチュエーション別に解説します。

3-1.元カレに職場から自宅前までずっと尾行され続けている

Aさんは1年前に別れた元カレから、しつこく尾行されて困っています。仕事が終わるころになると会社の近くで待ち伏せしていて、そのまま家まで尾行されるため気がおかしくなりそうとのことです。

対策法

Aさんにする元カレの行為は、ストーカー規制法 第2条第1項第1号に該当します。まずは、以下のような対策をしてください。

  • 警察や信頼できる人に相談する
  • 防犯ブザーを常時持ち歩く
  • 尾行による不安が大きくなったときは、警察・近隣の家・コンビニなどに助けを求める
  • 夜間の一人歩きを避ける
  • 帰宅時はタクシーを利用したり家族に頼んで迎えに来てもらったりする
  • 玄関ドアの開閉には十分注意し、補助錠を設置する

3-2.知らない男から「ずっとあなたを見ています」と毎日電話される

Bさんは、最近知らない男から「ずっとあなたを見ています」と毎日電話をされて不安でよく眠ることができません。名前を聞いてもすぐに電話を切られてしまい、断ってもしつこく鳴り響く電話に恐怖を感じています。

対策法

Bさんに対する男の行為は、ストーカー規制法 第2条第1項第2号に該当します。具体的な対策法は、以下を参考にしてください。

  • ドアの鍵を頑丈なものに交換し、補助錠を設置する
  • 窓に厚手のカーテンをかけて室内が外側から見えないようにする
  • 玄関などに監視カメラやセンサーライトなどを取り付ける
  • 在宅中でも玄関と窓は必ず施錠し、玄関の周囲を確認して素早く出入りする
  • 個人情報が分かるものはゴミに出さない

3-3.何回断っても交際を迫られる

Cさんは、職場の同僚である女性から交際を申し込まれましたが、すでに付き合ってい恋人がいるので断りました。しかし、何回断っても誘ってきて交際を迫られるのでほとほと困っています。

対策法

同僚の女性がCさんにしている行為は、ストーカー規制法 第2条第1項第3号に該当します。まずは、以下のような方法で対策しましょう。

  • ハッキリとした態度や口調で断り続ける
  • 決して同情せず冷たい態度に徹する
  • 改善が見られないときは信頼できる人や警察に相談する

3-4.在宅中に車のクラクションを何度も鳴らされる

Dさんは在宅中、毎日見知らぬ車にクラクションを何度も鳴らされています。誰かに恨みを買った覚えはないとのことですが、夜中にうるさく鳴らされるので近所迷惑が心配で夜も眠れないようです。

対策法

Dさんがクラクションを鳴らされる行為は、ストーカー規制法 第2条第1項第4号に該当します。特に狂暴な行為なので、以下のような方法で対策してみてください。

  • すぐ警察に通報する
  • 信頼できる人に助けを求める

3-5.帰宅してから何度も無言電話をかけられる

Eさんは、通勤途中でよく見かける男性に先週告白されました。しかし、気が乗らないため交際を断ったのです。その日以来、どんな方法で調べたのか、Eさんが自宅に帰宅すると何度も無言電話がかかってくるようになりました。

対策法

Eさんが受けている迷惑電話は、ストーカー規制法 第2条第1項第5号に該当します。以下の方法を参考にして対策しましょう。

  • 「電話をかけられるのは迷惑だ」とハッキリ告げる
  • 非通知通話や知らない番号は着信拒否にしておく
  • 無言電話の日時・回数を記録しておく
  • 電話番号を変更するか、可能なら固定電話を廃止する

3-6.宅配便で汚物や体液を送ってくる

学生時代の男友達に街中でばったり再会したFさんは、気軽に連絡先を交換してその場を去りました。しかし、なぜかその日以降、Fさんの元に男友達から汚物や体液が送られてくるようになり、気味が悪くて仕方がないとのことです。

対策法

男友達がFさんに汚物を送り付ける行為は、ストーカー規制法第2条第1項第6号に該当します。対策するには、以下を参考にしてください。

  • すぐ警察に通報する
  • 汚物が届いた日時と内容を記録しておく
  • 送り主が不明もしくは知らない人からの荷物は受け取りを拒否する
  • 家族などがうっかり受け取ってしまったら、開封せずに警察に届ける

3-7.汚い言葉で中傷されたメールを送付される

Gさんは、学生時代から社会人になるまで、ずっとライバル関係にある男性がいました。先日、ささいなことで口ゲンカになって以降、汚い言葉で中傷されたメールを大量に送付されて心身共に参っています。

対策法

Gさんが大量の中傷メールを受け取ったことは、ストーカー規制法 第2条第1項第7号に該当します。具体的な対策法は、以下のとおりです。

  • 送信されたメールをスクショして画像保存したりプリントアウトしたりする
  • 送信元のアドレスやプロバイダーなどを調べておく
  • メールが送信された日時と回数を控えておく

3-8.成人男性向け雑誌の画像を大量に送付される

会社員のHさんは、職場の上司からプライベートで何度か誘われましたが、上司が既婚者であることもあって丁重にお断りしました。しかし、断られたことを根に持ったのか、成人男性向け雑誌の画像を大量にメールされ、Hさんは怖くなって無断欠勤が続いています。

対策法

Hさんが受けた行為は、ストーカー規制法 第2条第1項第8号に該当します。主な対策法は、以下のとおりです。

  • メールアドレスを変更する
  • メールの送信日時・内容を記録する
  • 指定アドレスからだけメールを受け取るようにする
  • 送付された画像を警察に提出して通報する
つきまといにもいろいろな事例があるんですね。
はい。状況によって対処方が異なるので、この事例を参考にしてください。

4.つきまといでやってはいけない対策方法は?

つきまといの対策方法でやってはいけないことを具体的にご紹介します。

4-1.突然一切の関係を遮断してしまう

つきまといの対策では、相手と突然一切の関係を遮断していけません。相手が逆上して、さらにしつこくつきまとわれる可能性があるからです。ストーカーをする人は、連絡する手段があることで、極端な行為におよぶ前に自分をセーブできているという見方もあります。もしも、一切の関係を遮断してしまえば、相手の妄想がエスカレートして取り返しできない事態に至ることもあり、大変危険です。

4-2.わざと嫌われる行動を取る

つきまといをやめてほしいからといって、相手にわざと嫌われようと行動するのも逆効果です。相手によっては、嫌われようとするのは好意の裏返しだと考えられてしまいます。場合によっては、自分の行動が認められたと勘違いされて、ますますつきまとわれてしまうこともあるでしょう。つきまといには、過剰に反応することが最もいけないことです。

4-3.相手の勤務先や家族に警告する

相手の勤務先や家族に警告することもいけません。相手が逆上して、つきまといがエスカレートするきっかけになります。いくらつきまといが悪いことであっても、勤務先や家族には関係のないことです。勤務先や家族に警告することは、相手を社会的に追い込むことになります。相手の行き場をなくしてしまえば、思い余って傷害など極端な行為に出ることもあるので注意してください。

いきなり姿を消すことは、逆効果なんですね。
はい。かえって執着を強めてしまいます。

5.つきまといの調査を探偵に依頼するメリット

つきまといの被害で困っているときは、探偵に調査を依頼することをおすすめします。

5-1.探偵に調査を依頼するとどんなメリットがある?

つきまといの調査を探偵に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 相手に気付かれにくい
  • 自分で調査するより効率がよい
  • 時間と労力の節約になる
  • 第三者に相談・調査依頼することで精神的な負担が軽くなる
  • 第三者による客観的な証拠を入手できる
  • 法的に訴える際の証拠として提出できる

5-2.つきまといの調査結果を入手したらどうする?

つきまといの調査結果を入手したら、今後どうするか考えてみましょう。相手を法的に制裁したいのなら、警察に被害届を出すことをおすすめします。探偵事務所の調査結果があれば、被害届が受理されやすく、また警察も捜査に本腰を入れてくれるでしょう。警察が捜査した結果、ストーカー行為に当たると判断できれば、内容によりストーカー規制法違反で相手を逮捕することも可能です。

5-3.信頼できる探偵事務所の選び方は?

つきまといの調査は、以下を参考にして信頼できる探偵事務所に依頼しましょう。

  • 探偵事務所として数多くの実績がある
  • 調査員が親身になって相談に応じてくれる
  • 調査依頼を前提とした簡単な相談や見積もりは無料
  • リーズナブルで分かりやすい料金システム
  • 希望の調査時期を考慮してくれる
  • 調査結果を分かりやすい報告書にまとめてもらえる
  • 守秘義務や個人情報保護を厳守している
  • 顧客からの評判がよい
  • 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み

なお、当アヴァンスでも、つきまといの調査をお受けしています。まずは、お気軽にご相談ください。

つきまとっている人の身元が分かれば対処の仕方も増えるんですね。
はい。探偵業者に依頼すれば高確率で身元を突き止めてくれるでしょう。

6.つきまといの対策に関するよくある質問

最後に、つきまといの対策に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.つきまといをする人にはどんな特徴がある?
A.以下のような特徴があります。1回ターゲットにされると長期にわたってつきまといをする可能性があるので、十分に注意しましょう。

  • 真面目
  • 思い込みが激しい
  • 自分勝手
  • すぐ感情的になりやすい
  • 人の意見を聞かない
  • こだわりが強い
  • 友人や知人たちと一緒にいるより孤独を好む

Q.つきまといの被害に遭いやすい女性の特徴は?
A.以下のような特徴があります。

  • 男性からよくモテる
  • 優柔不断
  • 女性らしい服装を好む
  • 小柄
  • 一人暮らし
  • 特定の交際相手がいない

Q.いったん交際すればつきまとわれなくなる?
A.いいえ。つきまといをする人物は、たとえ自分の願望がいったん達成できても、次の欲望がどんどんわいてくるものです。つきまといがなくなるどころか、ひどい束縛を受けたりDVを受けたりすることもあります。無理をして付き合っても自分を傷付けるだけです。

Q.男性がつきまといの被害に遭いやすいケースは?
A.以下のようなケースです。

  • 知らない女性から一方的に恋愛感情を持たれる
  • 以前交際していた女性が破局に納得できない

特に、普段から女性にモテる男性は、恋愛関係でのつきまとい被害に遭いやすいので注意が必要です。

Q.転居すればつきまといの被害から解放される?
A.一時的には解放されます。しかし、新しい住所が相手にバレると、またつきまとわれることでしょう。引っ越す場合はストーカー対策に詳しい業者に相談し、慎重に準備することが大切です。

まとめ

今回は、つきまといの対策について詳しく解説しました。つきまといの被害に遭ったら、まずは、いつどんな被害を受けたかしっかり記録しましょう。「#9110」の警察相談専用電話を利用して相談するのもよい方法です。また、今後のことを考えて、探偵事務所に調査を依頼することをおすすめします。客観的な証拠が手に入れば、相手を法的に訴えたり、損害賠償を請求したりするときに有利な証拠になるでしょう。この記事を参考に信頼できる探偵事務所とよく相談し、速やかに調査を進めてみてください。