不貞行為の慰謝料請求には時効がある! 有利に請求する方法を伝授!

「パートナーの不貞行為で慰謝料請求したいけど、時効は何年なのだろう」「不貞行為の時効が成立しても慰謝料請求できるのか」と、お考えではありませんか? 確かに不貞行為には時効があるため、時効が成立する前と後では法的な扱いが違ってくるのは事実です。不倫の償いとして慰謝料を支払ってもらうには、基本的に不貞行為の時効が成立する前に慰謝料請求の手続きを進める必要があります。

そこで今回は、不貞行為の慰謝料請求の時効について詳しく解説しましょう。

  1. 不貞行為には時効がある
  2. 不貞行為の時効が成立する前に慰謝料請求する方法
  3. 不貞行為の時効が成立しても慰謝料請求できる?
  4. 不貞行為で慰謝料請求するときに有利な証拠は?
  5. 不貞行為の証拠を集める方法は?
  6. 不貞行為の慰謝料の時効に関するよくある質問

この記事を読むことで、不貞行為の時効と慰謝料請求のポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.不貞行為には時効がある

最初に、不貞行為の時効について見ていきましょう。

1-1.不貞行為の時効とは?

不貞行為にも時効があります。不貞行為は不法行為の一つなので、不貞行為をした人物に対して、不貞行為をされた側は慰謝料請求することが可能です。ただし、法的に慰謝料請求できるのは不貞行為の時効が成立する前になります。そのため、まずは、不貞行為の時効が成立していないか確認することが必要です。

1-2.3年および20年がカギになる

不貞行為の慰謝料請求には、2つの事項が存在します。具体的には、以下を参考にしてください。

1-2-1.消滅時効

不貞行為の事実を知っていて不貞行為の相手を特定できている場合、時効は3年です。この3年の時効を、消滅時効と呼びます。慰謝料請求するなら、3年の消滅時効が成立する前に行うのが基本です。ただし、不貞行為の相手を特定できていない場合は、3年の消滅時効は無効になります。

1-2-2.除斥期間

不貞行為の事項には、もう一つ除斥期間があります。除斥期間は、不貞行為があった日から20年です。不貞行為の事実を把握していても相手を特定できない場合は、3年の消滅時効では短か過ぎることから除斥期間が設けられています。たとえば、不貞行為の事実を知ったのが7年後や10年後の場合、消滅時効の3年を過ぎていても除斥期間の20年に満たないため、慰謝料請求が可能です。

2.不貞行為の時効が成立する前に慰謝料請求する方法

基本的には、不貞行為の時効が成立する前に慰謝料請求することが大切です。

2-1.話し合いで直接請求する

不貞行為の時効が成立するまで余裕があるのなら、まずは、話し合いで直接請求する方法を考えましょう。ただし、当事者だけでは感情的なもつれが発生して、話がまとまりづらくなります。話し合いで慰謝料請求する場合でも、信頼できる第三者や弁護士などの法律家に同席してもらうことがおすすめです。また、話し合いの内容を、細かく記録に残しておくことも忘れないようにしましょう。

2-2.内容証明郵便を送付する

不貞行為の相手に慰謝料請求するには、内容証明郵便を送付する方法もおすすめです。内容証明郵便を送付されると、相手に精神的なプレッシャーを与える効果があります。また、送付した内容が郵便局に保管されるため、請求記録を残す手段としても有効です。内容証明証明郵便を作成するときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 内容証明郵便を出した日付と宛先
  • 自分の名前や住所
  • 不貞行為が行われた事実
  • 不貞行為によって自らの婚姻生活が破たんしたこと
  • 不貞行為精神的損害を受けたこと
  • 相手の不貞行為について慰謝料いくらを請求すること
  • 支払期限および支払い方法
  • 慰謝料請求に応じない場合の対応

なお、内容証明郵便の書き方に不安が残るときは、弁護士などに相談してアドバイスしてもらうことをおすすめします。

2-3.慰謝料請求訴訟を起こす

話し合いや内容証明郵便の送付をしても慰謝料を支払ってもらえない場合は、慰謝料請求訴訟を起こしましょう。不貞行為は民法で不法行為に当たるため、家庭裁判所にて慰謝料請求訴訟を起こすことができます。まずは、必要な証拠や書類をそろえて手続きを進めましょう。なお、慰謝料請求訴訟は自分だけでも手続きできますが、面倒なことも多いので弁護士などに依頼することがおすすめです。

2-4.慰謝料請求の時効を中断させる方法もある

不貞行為の慰謝料請求の時効は、以下のような方法によって中断させることも可能です。

  • 不貞行為の慰謝料請求を行う(訴訟の提起・支払い督促の申し立て・和解および調停の申し立てなど)
  • 家庭裁判所を通じて相手に対し差し押さえ・仮差し押さえ・仮処分を行う
  • 相手から債務承認を取る

上記のような方法により慰謝料請求の時効期間を中断した場合、時効が成立するのは6か月が経過した時点かよりさらに3年間先になります。なお、相手に内容証明郵便を送付した時点でも、慰謝料請求の事項を6か月間停止させることも可能です。時効が中断もしくは停止すれば、慰謝料請求可能な期間が延びるため、有利に動くことができます。

3.不貞行為の時効が成立しても慰謝料請求できる?

不貞行為の時効が成立しても慰謝料請求できるかどうか、詳しく見ていきましょう。

3-1.法的な効力はなくなるが慰謝料請求自体は可能

不貞行為の時効が成立すれば、慰謝料請求の法的な効力はなくなります。したがって、慰謝料請求訴訟を起こすことはできません。実際に、多くの人が不貞行為の時効成立を理由に慰謝料請求を断念しているのは事実です。法的な効力がないのですから、当然といえます。ただし、慰謝料請求自体は可能です。

3-2.先方に支払いの意思があれば受け取れる

不貞行為の時効が成立しても、先方に支払いの意思があれば慰謝料を受け取ることができます。ただし、時効が成立する前と比較すると、一般的には低い金額となるでしょう。法的な効力がないのですから、まずは、支払ってもらえるだけよしとすべきです。もちろん、相手が希望額と同等もしくは上回る金額を支払う意思があるのなら、受け取ることができます。

4.不貞行為で慰謝料請求するときに有利な証拠は?

不貞行為で慰謝料請求するときに、どんな証拠があると有利か詳しくご紹介します。

4-1.不貞行為を匂わす会話やメールのやり取り

ターゲットの2人の会話やメールのやり取りも、不貞行為があることが明らかに分かる内容であれば、慰謝料請求に有利な証拠となります。ただし、単にお互いのことを褒め合っていたり、好きだ・愛しているなどの言葉をやり取りしていたりするだけでは、不貞行為があるとは認められません。たとえば、不貞行為のためにラブホテルや旅行に出かける相談をして実際に出かけた、不貞行為の内容や感想を話しているなどが必要です。

4-2.ラブホテルや観光地のホテルの領収書

ラブホテルや観光先のホテルの領収書も、有力な証拠といえます。一般的に、ラブホテルは不貞行為のために利用するものと考えられるからです。また、観光地のホテルの領収書も、2人で宿泊旅行したことの証拠になるでしょう。ただし、同室かつ2人分の領収書であることが条件になります。たとえば、シングルルーム2部屋で宿泊した場合は、不貞行為があったことの証拠として十分ではありません。

4-3.不貞行為中の写真や動画

不貞行為を証明するのに一番確実な証拠は、不貞行為中の写真や動画です。第三者から見て、明らかに不貞行為があるとは判断できる場面を押さえることができれば、慰謝料請求が有利に進みます。ただし、ターゲットの2人が不貞行為をしている、もしくは、ほぼ近い行為をしているなど、相当きわどい内容です。したがって、現実にはターゲットが不貞行為を自分で撮影して流出させたものなどに限定されるでしょう。

5.不貞行為の証拠を集める方法は?

不貞行為の証拠を集める際、自分で調査する方法と探偵に依頼する方法の2つがあります。

5-1.自分で調査する

不貞行為の証拠を集めるために、自分で調査することが可能です。たとえば、以下のような方法があります。

  • パートナーを尾行する
  • パートナーのスマホの履歴をチェックする
  • パートナーの財布の中身や持ちものをチェックする
  • パートナーの友人などに聞いてみる
  • 不貞行為が予想される時間帯に電話をしてみる

なお、自分で調査する場合は高確率でバレてしまうため、パートナーと不倫相手が慎重になり、証拠をつかみにくくなることがあります。パートナーに直接聞くのも一つの方法ですが、あっさり認めるとはいえません。

5-2.信頼できる探偵に調査を依頼する

不貞行為の証拠を集める方法でおすすめなのは、信頼できる探偵に調査を依頼することです。探偵に調査を依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 自分で調査するより効率がよい
  • 調査中であることが相手にバレにくい
  • 客観的な証拠をつかむことができる
  • 時間や労力の大幅な節約になる
  • 第三者に依頼することで気持ちに区切りが付く

5-3.客観的に見て不貞行為があると判断できるかどうかがポイント

せっかく不貞行為の証拠をつかんでも、客観的に見てパートナーと不倫相手の間に不貞行為があることが明らかであることが必要です。そのため、単に2人で歩いているだけの写真は、不貞行為を証明する証拠とはいえません。不貞行為があったと認めさせ、確実に慰謝料請求するためにも、自分で調査するよりプロの探偵に依頼するほうがよいでしょう。

6.不貞行為の慰謝料の時効に関するよくある質問

最後に、不貞行為の慰謝料の時効に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.不貞行為の慰謝料請求の相場は?
A.50万~300万円程度です。実際には、不貞行為の回数や期間、婚姻関係の長さ・子どもの有無など、さまざまな条件に影響を受けます。たとえば、不貞行為が原因で夫婦仲が悪化して離婚に至り、未成年の子どもを養育することになった場合などは、高額請求が可能なこともあるでしょう。

Q.不貞行為の慰謝料だけでは離婚後に生活できないのですが?
A.不貞行為の慰謝料は、あくまでも不貞行為の事実に対するものになります。したがって、離婚後に生活できるかどうかは別の話です。離婚後のお金については、パートナーと財産分与などを含めてよく話し合うほか、自活できる方法を考えていきましょう。

Q.慰謝料請求だけでは不貞行為の相手に対する気持ちが収まらないのですが?
A.法的には、慰謝料請求だけが不貞行為の相手に対してできるアクションになります。悔しい気持ちは分かりますが、慰謝料の支払いを持って不貞行為に対する償いが済んだと解釈し、気持ちを切り替えることが大切です。

Q.探偵に不貞行為の調査を依頼する場合の費用目安は?
A.以下を参考にしてください。以下は、当アヴァンスの料金一例(すべて税別)です。

  • 1日(4時間):52,000円
  • 4日(16時間):224,000円
  • 6日(24時間):324,000円
  • 8日(32時間):416,000円

なお、上記の金額には事前調査費・車両費(普通車・バイク・自転車)・機材費・フィルム代・写真現像代・CD作成代・調査報告書作成費を含みます。なお、業者によっても基本料金に含まれるものとオプション費用になるものが異なるため、詳しくは見積もりをもらって確認してください。

Q.不貞行為の事実を調査するにはどんな探偵を選ぶべきか?
A.以下のポイントが当てはまる探偵なら、安心して調査を依頼できるでしょう。

  • 浮気・不倫調査で豊富な実績がある
  • 確実に証拠をつかむことで定評がある
  • 正式な依頼を前提とした相談や見積もりは無料
  • リーズナブルで分かりやすい料金システム
  • 希望の調査に知事を優先してもらえる
  • 調査結果を分かりやすく報告書にまとめてもらえる
  • 個人情報保護・守秘義務を深く理解し徹底している
  • スタッフの教育が行き届いていて親切
  • 顧客からの評判がよい
  • 希望により弁護士を紹介してもらえる
  • 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み

なお、当アヴァンスでも数多くの浮気調査をお受けしてご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、不貞行為の慰謝料の時効について詳しく解説しました。パートナーの不貞行為で慰謝料を請求するには、時効を迎える前に手続きすることが大切です。時効を迎えてしまった場合、法的には慰謝料を請求することができなくなってしまいます。まずは、一刻も早く不貞行為の証拠をつかみ、慰謝料請求の手続きを進めましょう。そのためにも、信頼できる探偵によく相談し、調査を依頼することがおすすめです。