悪質な探偵の見抜き方は? 被害に遭わないコツと対策法を教えます!
「悪質な探偵が増えていると聞いたけど、具体的にどんな特徴があるか知りたい」とお考えではありませんか? 探偵に何らかの調査を依頼したくても、万が一悪質だったら困りますよね。思わぬ被害に遭わないためにも、まずは、悪質な探偵の見抜き方を知ることが大切です。しかし、実際にどんなポイントをチェックすべきかよく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、悪質な探偵について詳しく解説します。
この記事を読むことで、悪質な探偵の被害を避けるポイントや対処法がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.探偵とのトラブルが増えている
最初に、探偵とのトラブルが増えている理由について見ていきましょう。
1-1.探偵の需要が急増している
探偵によるトラブルが急増している背景には、探偵の需要が急増していることがあります。需要の急増に伴い新たに参入してくる探偵も増え、トラブルも比例して増加しているのです。探偵業は、開業してすぐに実績を上げられるほど簡単なものではありません。たとえば、悪質な探偵の中には、適当に調査して高い費用を請求するケースもあります。依頼者から仕事内容が見えないのをよいことに、きちんと仕事をしないパターンです。当然ながら期待した結果を出せないので、多くがトラブルに発展してしまいます。
1-2.被害に遭っても泣き寝入りする人が多い
被害に遭っても泣き寝入りする人が多いことも、悪質な探偵によるトラブルが急増している理由の一つです。探偵に調査を依頼する場合、ほとんどがごくプライベートな内容となるでしょう。たとえば、夫の浮気調査など、ほかの人には知られたくないことになります。調査を依頼したことが公になるのは困るので、そのまま泣き寝入りしてしまうのです。
1-3.探偵に依頼できる内容の理解不足
探偵が悪質でなくても、探偵に依頼できる内容の理解不足によりトラブルに至るケースもあります。探偵に依頼できない内容については、以下を参考にしてください。
- 借金の取り立て・支払いの催促
- 慰謝料請求訴訟や離婚訴訟などの法的な手続きの代行
- そのほかの法的な問題に関する手続きや代行
上記のような内容を希望するときは、弁護士などに依頼することになります。
1-4.探偵とのコミュニケーション不足
意外と多いのが、探偵とのコミュニケーション不足によるトラブルです。探偵が行う調査は多岐にわたり、それぞれに状況・難易度・目的が異なります。したがって、満足する結果を望むのなら、探偵としっかりコミュニケーションを取りながら調査を進めてもらうことが大切です。しかし、探偵との相性が悪い、探偵が話を聞いてくれない、依頼者が探偵に何でも任せきりなどでは、双方の認識にズレが生じ高確率でトラブルに至ります。
2.悪質な探偵を見抜く方法は?
悪質な探偵を見抜く方法を具体的に解説します。
2-1.自社ホームページに業者名・住所などが明記してあるか
探偵の自社ホームページをチェックし、業者名・住所などがきちんと明記してあるか確認してください。信頼できる探偵なら、100%明記してあるはずです。探偵業であっても、業者名や住所などは必ず明記する必要があります。自社ホームページに記載が見当たらない場合は、その時点で悪質な探偵である可能性が高いと判断して構いません。
2-2.探偵業としての実績の有無
悪質な探偵であるかどうかは、探偵業の実績がどれだけあるかチェックすると判断できます。悪質な探偵は、1回利用した人がリピートすることはまずありません。また、ほかの人にすすめることもないでしょう。したがって、口コミや紹介による顧客獲得が難しく、なかなか実績を上げづらくなるのです。そのため、長年探偵業を続けている割には実績が少ないケースも多く見られます。
2-3.無料のはずの相談や見積もりがなぜか有料となる
多くの探偵では、正式な依頼を前提とした簡単な相談や見積もりは無料としています。無料で行うことで、依頼者の心理的なハードルが低くなり、気軽に相談や見積もりを依頼できるからです。しかし、悪質な探偵は、自社ホームページでは無料としておきながら、実際には何かと理由を付けて有料とするケースが見られます。たとえ数千円でも虚偽の宣伝をしていることには間違いなく、悪質な探偵と判断してよいでしょう。
2-4.料金システムが明確化されていない
料金システムが明確化されていない場合、悪質な探偵である可能性が高いでしょう。探偵は、業界内で料金システムが統一されていないため、調査料金を自由に設定できます。しかし、信頼できる探偵では、依頼者が安心して契約できるよう、明確な料金システムを設定し、モデルプランを提示しているものです。一方、悪質な探偵では料金システムが不透明で、見積もりを依頼しても内訳を明記しないほか、法外に高い費用を請求するところが多く見られます。
2-5.契約を結ぶ前に重要事項説明がない
契約を結ぶ前に、重要事項説明があったかどうかも見極めのポイントです。もしも、説明なしに契約を結ぼうとしたら悪質な探偵である可能性が高いので、契約を保留してください。探偵であれば、契約を結ぶ前の重要事項説明が必要なことは当然認識しているはずです。形式的なものだからとか、当社では特に説明していないなどと言い訳をするのなら、契約を見送りましょう。なお、契約を結ぶ前の重要事項説明と共に、契約時に書面の形で「重要事項説明書」をもらうことも忘れないでください。
2-6.相談の場で契約を急ぐ
悪質な探偵は、依頼者の話をよく聞かないうちに契約を急ぐのも特徴です。探偵が調査依頼を受けるときには、依頼者が何を目的に調査したいかよくヒアリングして把握する必要があります。しかし、悪質な探偵は目先の利益だけを求めるため、依頼者の話をよく聞かないうちから料金プランを提示してきて、急いで契約を取ろうとするでしょう。また、契約を渋ると、途端に高圧的な言葉や態度になることもあります。
2-7.スタッフの教育が行き届いていない
悪質な探偵は、総じてスタッフの教育が行き届いていないのが特徴です。とにかく売り上げを上げることだけを優先するため、社員教員に力を入れません。そのため、スタッフの言葉遣いや態度が悪くてもそのままにしてしまうのです。また、待遇や労働環境が悪いため、スタッフの入れ替わりが激しいケースが多いことも想定できます。いずれにしても、スタッフの教育が不足しているのでは安心して調査を依頼することはできません。
2-8.個人情報保護や守秘義務の理解不足や配慮不足
個人情報保護や守秘義務について理解と配慮があるかも、チェックしてください。探偵は、依頼者との信頼関係によって成り立つ業務です。探偵に依頼される調査は、ごくプライベートなものであり、流出しては困るものばかりでしょう。信頼できる探偵では、個人情報が流出しないよう徹底した対策をしています。また、守秘義務を厳守し、絶対に他言しません。しかし、悪質な探偵は、管理がずさんなので、事務所に調査資料などを放置してあったり、ほかのスタッフに聞こえるような場所で相談に乗ったりします。
3.悪質な探偵による被害に遭ったらどうする?
万が一、悪質な探偵による被害に遭った場合の対処法を詳しくご紹介します。
3-1.クーリング・オフを請求する
契約後であっても、契約日から8日以内なら特定商取引法に基づいてクーリング・オフを請求することができます。クーリング・オフの詳しい方法は、消費庁のクーリング・オフ案内パンフレットをご覧ください。なお、契約日から8日を過ぎても契約を無効にできることもあるので、弁護士などに相談してみるとよいでしょう。
3-2.第三者機関に相談する
悪質な探偵による被害に遭ったら、第三者機関に相談してアドバイスしてもらうのもよい方法です。たとえば、以下のような機関に相談できます。
相談内容が特に悪質と判断される場合、探偵に連絡し改善指導を入れてもらえることがあります。
3-3.信頼できる弁護士に相談する
信頼できる弁護士に相談してみるのも、よい方法です。弁護士は法律の専門家なので、法律の知識に沿って的確なアドバイスをしてもらえることでしょう。特に、被害金額が大きい場合など、深刻なケースにおすすめします。なお、弁護士に相談する場合は、有料となり時間単位で相談費用が発生するのが一般的です。簡単な相談だけなら、自治体の無料法律相談窓口を利用するのもよいでしょう。
3-4.警察に被害届を出す
悪質な探偵の被害に遭ったら、警察に被害届を出すことも考えてください。被害届を出すには客観的な証拠が必要になるので、いつどれぐらいの被害にあったのかが分かる資料を用意しておきましょう。なお、被害届を出す場合も、弁護士に相談してからにすると何かと安心です。
4.悪質な探偵に関するよくある質問
最後に、悪質な探偵に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.完全成功報酬制の探偵なら安心して依頼できる?
A.断言できません。完全成功報酬制であっても、期待した成果が出ないのでは困ります。また、完全成功報酬制をういたいながらも、着手金や手数料などの名目で費用が発生することもあるので注意しましょう。
Q.調査期間中に証拠をつかまない探偵は悪質?
A.信頼できる探偵であっても、調査期間が短過ぎる、手がかりが少な過ぎるなどの状況では、調査期間中に証拠をつかむのが困難なことがあります。調査期間中に成果を出すには、探偵に丸投げするのではなく、依頼者もできるだけ協力することが大切です。
Q.相場より相当高額な契約金額だった場合は返金してもらえる?
A.難しいでしょう。探偵業の料金システムは、業界内で統一されているわけではありません。そのため、同じような調査内容・期間であっても、探偵によって料金が大きく異なるからです。なお、契約後であっても、高額であることに納得できない場合は、契約日から8日以内ならクーリング・オフ制度を利用して解約できる場合があります。
Q.信頼できる探偵を選ぶポイントは?
A.以下を参考にしてください。
- 探偵業の実績が長年にわたって豊富にある
- 正式な依頼を前提とした簡単な相談や見積もりは無料
- 料金システムが分かりやすくてリーズナブル
- 希望の調査期間を考慮し、勝手に追加調査を行わない
- スタッフの教育が行き届いており親身になって相談に乗ってもらえる
- 守秘義務および個人情報保護を深く理解し配慮している
- 顧客からの評判がよい
- 調査結果を分かりやすく調査報告書にまとめてもらえる
- 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み
なお、当アヴァンスでも数多くの調査をご依頼いただき、ご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
Q.身内に紹介された探偵なら悪質ではない?
A.実際に身内が調査を依頼したことがあるのなら、信頼してもよいでしょう。ただし、単によさそうだからなどの理由で紹介された場合は、悪質である可能性が残ります。信頼できる探偵かどうか、この記事を参考にしてチェックしてみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、悪質な探偵について詳しく解説しました。悪質な探偵を見抜くためには、実績が豊富にあるか、料金システムが明確でリーズナブルかなど、さまざまなポイントをチェックすることが必要です。悪質な探偵は、料金システムが明確でない、調査の質が悪い、きちんと調査してくれないなどのケースが多いので注意しましょう。万が一悪質な探偵の被害に遭ってしまったら、弁護士や警察に相談することも含め、速やかに対処することが大切です。