妻の不倫で慰謝料請求する方法は? 主な流れや注意点を詳しく解説!

「妻の不倫が発覚したので、慰謝料請求する方法や注意点を知りたい」とお考えではありませんか? 妻の不倫は民法における不貞行為であり、夫に対する重大な裏切り行為になります。妻が不倫しているのが事実であれば、自分たちの行為を十分に反省させ、きちんと慰謝料を支払ってもらいたいですよね。しかし、実際にどんなケースで慰謝料請求できるのか、どんな方法で進めるとよいのかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、妻の不倫で慰謝料請求する方法について詳しく解説します。

  1. 妻の不倫が発覚したときに確認すること
  2. 妻の不倫で慰謝料請求が可能なケース・不可能なケースは?
  3. 慰謝料を増額するためにできることは?
  4. 妻の不倫で慰謝料請求する方法
  5. 妻の不倫で離婚するときの注意点
  6. 妻の不倫による慰謝料請求でよくある質問

この記事を読むことで、妻の不倫で慰謝料請求するポイントがよく分かります。妻の不倫で慰謝料請求を考えている人は、役に立つはずです。

1.妻の不倫が発覚したときに確認すること

最初に、妻の不倫が発覚したら何を確認すべきか、具体的に見ていきましょう。

1-1.不倫相手の詳細

妻の不倫が発覚したら、不倫相手の詳細を確認してください。妻が誰と不倫しているのかを突き止めることが、最初の一歩です。不倫相手の名前・住所・勤務先・年齢など、なるべく詳しく調べましょう。不倫相手の詳細がハッキリするほど、不倫調査の難易度が下がって証拠をつかみやすくなります。

1-2.不倫しているタイミング

妻が不倫しているタイミングについても、確認してみてください。よく調べてみると、特定の曜日や時間帯に妻の不在が判明することがあります。この場合、高確率で妻が不倫しているといえるでしょう。妻が不倫しているタイミングが分かれば、不倫調査を効率よく行うことができます。

1-3.自分が今後どうしたいか

妻の不倫が発覚したら、自分が今後どうしたいかも考えておきましょう。妻が不倫してもなお一緒にいたいのなら、離婚せずに関係を修復する努力が必要です。一方、妻の不倫を許せない場合は、離婚してそれぞれの道を進むことになります。もちろん、妻と話し合って決めることが基本ですが、その前に自分の希望をきちんと確認しておくことが大切です。

2.妻の不倫で慰謝料請求が可能なケース・不可能なケースは?

妻の不倫で慰謝料請求が可能なケース・不可能なケースについて、それぞれ見ていきましょう。

2-1.慰謝料請求が可能なケース

妻の不倫で慰謝料請求が可能なのは、以下のようなケースです。

2-1-1.妻を既婚者と知りながら肉体関係を持った

不倫相手が妻を既婚者と知りながら肉体関係を持った場合は、慰謝料請求できます。既婚者と肉体関係を持つことは、不倫であることを理解していると判断できるからです。いけないことと理解しながら不倫関係に至っているのですから、慰謝料を請求されても当然といえます。

2-1-2.不倫相手に十分な支払い能力がある

不倫相手に十分な支払い能力がある場合は、慰謝料請求が可能になります。たとえば、定職を持っていて安定した収入がある、預貯金や土地家屋などの資産を十分に持っているといった場合です。不倫の慰謝料は、50万~300万円程度が相場になります。不倫相手の支払い能力が高いほど、高額な請求も実現しやすいでしょう。

2-1-3.不倫の客観的な証拠がある

不倫の客観的な証拠がある場合も、慰謝料請求が可能です。たとえば、以下のような証拠があると有利に進めることができます。

  • 性行為や類似行為の録音もしくは録画
  • ラブホテルに2人で出入りしている画像や動画
  • 性行為の感想などをやり取りしたメールやSNSの履歴

ただし、いずれの証拠も不倫の当事者2人のものだとハッキリ分かることが条件です。

2-2.慰謝料請求が不可能なケース

以下のようなケースでは、慰謝料請求が不可能と判断されることでしょう。

2-2-1.不倫相手が妻に肉体関係を強要されていた

不倫相手が妻に肉体関係を強要されていた場合は、不倫相手に慰謝料請求できません。不倫は、双方の合意により行われることが前提になっています。そのため、社会的な立場を利用する、何らかの弱みにつけ込むといったことにより肉体関係を強要されていた場合は、合意の下による不倫とは認められません。むしろ、不倫相手から妻が訴えられ、慰謝料請求される可能性が高くなります。

2-2-2.不倫相手との間に肉体関係が存在しない

妻と不倫相手との間に肉体関係が存在しない場合も、慰謝料請求の対象外です。民法では、法的な婚姻関係を結んだパートナー以外との肉体関係を不貞行為と認めています。したがって、肉体関係の事実がない、肉体関係の事実を証明できないといった場合は、慰謝料請求が不可能と判断されるのです。

2-2-3.不倫相手が責任能力のない未成年

不倫相手が未成年であり、責任能力がないと判断された場合も、慰謝料請求は困難です。もちろん、不倫相手が未成年であっても不倫行為は民法における不貞行為であることは間違いありません。しかし、18歳未満の未成年との不倫は、児童福祉法や都道府県ごとの青少年保護育成条例に触れる可能性があります。また、未成年と不倫関係に至ったとなれば、パートナーが大人としての責任を問われ、反対に慰謝料請求されてもおかしくないでしょう。

3.慰謝料を増額するためにできることは?

慰謝料を増額するためにできることを、詳しくご紹介します。

3-1.客観的な証拠をつかむ

慰謝料を増額するためには、不倫の客観的な証拠をつかむことが必要不可欠です。具体的には、この記事の「2-1-3.不倫の客観的な証拠がある」でご紹介したような証拠になります。不倫の客観的な証拠をつかむには、プロの探偵事務所に不倫調査を依頼することがおすすめです。なお、当アヴァンスも不倫調査で豊富な実績がありますので、ぜひご相談ください。

3-2.不倫が長期間・頻回であることを立証する

不倫が長期間・頻回であることを立証することも、慰謝料の増額につながります。不倫も1回だけなら、一時的な気の迷いともいえるでしょう。しかし、長期間・頻回ともなれば、確固たる意志を持って不倫関係を続けていると判断できます。いけないことと知りながらも法的なパートナーを裏切り続けている状態は、決して見過ごせません。

3-3.妻の不倫による被害を立証する

妻の不倫による被害を立証することで、慰謝料を増額できることがあります。たとえば、以下のようなことを立証できると有利に進めることができるでしょう。

  • 妻の不倫により精神的に追い詰められてうつ状態になった
  • 妻の不倫により子どもが学校でいじめに遭った
  • 妻が不倫相手との子どもを妊娠した

ただし、妻の不倫によるものであることを、被害を受けたタイミングや内容などによりきちんと証明する必要があります。

3-4.不倫問題に詳しい弁護士に相談する

慰謝料を増額するためには、不倫問題に詳しい弁護士に相談するのも重要なポイントになります。不倫問題に詳しい弁護士には慰謝料を増額するためのノウハウがあるため、法律の知識に基づいて的確にアドバイスしてもらうことが可能です。また、面倒な手続きを代行してもらえる、自分一人で進めるより心強い、不倫相手に一定のプレッシャーをかけられるなどのメリットもあります。弁護士に支払う費用はかかりますが、さまざまなメリットを考えると相談する価値は大きいといえるでしょう。

4.妻の不倫で慰謝料請求する方法

妻の不倫で慰謝料請求する方法を、詳しく見ていきましょう。

4-1.話し合いの場で直接請求する

妻の不倫による慰謝料は、当事者同士の話し合いの場で直接請求することができます。ただし、話し合いの参加者が当事者だけでは感情的になり、話がまとまらない可能性があるため、信頼できる第三者に同席してもらうとよいでしょう。また、話し合いの内容はすべて文書に記録しておき、全員のサインと押印を残しておくことが大切です。

4-2.内容証明郵便を送付する

妻の不倫で慰謝料請求する場合、内容証明郵便を送付する方法もあります。たとえば、妻の不倫相手と顔を合わせずに慰謝料請求したい場合などにおすすめです。内容証明郵便の送付は、妻の不倫相手に一定のプレッシャーを与え、慰謝料の支払いを促す効果が期待できます。さらに効果を高めるには、弁護士の名前で差し出すとよいでしょう。

4-3.慰謝料請求訴訟を起こす

内容証明郵便を送付しても慰謝料の支払いが行われない場合は、管轄の家庭裁判所にて慰謝料請求訴訟を起こすことも考えてみましょう。妻の不倫が慰謝料請求の正当な理由になると判断されれば、法的な手段により慰謝料を請求することができます。そのためにも、妻の不倫している客観的な証拠が必要です。なお、慰謝料請求訴訟の手続きは時間や手間がかかるので、弁護士に依頼するとスムーズに進みます。

5.妻の不倫で離婚するときの注意点

妻の不倫で離婚するときには、いくつか注意すべき点があります。

5-1.共有財産の配分を考える

妻の不倫で離婚する場合は、共有財産の配分を考えてください。婚姻期間中に築いた財産は、夫婦で分配する必要があるからです。たとえ妻の不倫による離婚であっても、妻には共有財産の分配を求める権利があります。現金や預貯金だけでなく、土地・家屋などの不動産も婚姻期間中に取得したものは、共有財産と見なされるのが一般的です。また、将来受け取る年金についても対象となることがあるので、きちんと調べてみてください。

5-2.今後の生活について考える

妻と離婚する場合は、今後の生活について考える必要があります。たとえば、以下のようなことを確認してみてください。

  • 離婚後の住居
  • 離婚後の生活費について

持ち家なら、妻と夫のどちらが残り、どちらが新たな住居を探して移るかなどを決める必要があります。新たな住居に引っ越しするにしても、いつ引っ越すかなども考えてみてください。また、妻が専業主婦などで生活費を十分に確保できない場合などは、夫が一時的にでも援助することを検討する必要があるでしょう。

5-3.子どもの親権について考える

未成年の子どもがいる場合は、子どもの親権についても考えましょう。離婚するとなれば、父親か母親のどちらかが子どもの親権を持ち、一緒に暮らすことになるからです。親権は母親が持つことが多いものの、最近では経済的な理由などから父親が持つケースが増えています。どちらが親権を持つ場合でも、なるべく子どもの意見を尊重しつつ、子どもにかかる負担を極力少なくすることが大切です。同時に、養育費の金額や支払うタイミングなどについても決めておきましょう。

6.妻の不倫による慰謝料請求でよくある質問

最後に、妻の不倫による慰謝料請求に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.妻の不倫相手も既婚者だった場合はどうなる?
A.妻の不倫相手も既婚者だった場合は、いわゆるW不倫と呼ばれる状態になります。そのため、妻に対しても不倫相手のパートナーから慰謝料請求される可能性が高いでしょう。

Q.妻の不倫相手に相場以上の慰謝料を請求できる?
A.はい、相場以上の金額でも慰謝料請求することは可能です。ただし、妻の不倫相手が実際に支払うかどうかは、別の話なります。

Q.妻のスマホをチェックすれば不倫の証拠をつかめるのでは?
A.確かに、不倫相手とのやり取りの多くはスマホで行われているため、妻のスマホをチェックすれば決定的な証拠がつかめる可能性があります。しかし、妻に無断でスマホのやり取りをチェックするとプライバシーの侵害に当たることがあるため、必ず妻の同意を得て見せてもらうことが必要です。

Q.1回不倫したことがある妻は今後も不倫する可能性が高いのでは?
A.断言できません。確かに、1回不倫することによって心理的なハードルが下がり、再度不倫に走る妻もいるでしょう。しかし、1回の不倫で十分に反省し、二度と不倫しない妻もいます。

Q.不倫調査はどんな探偵事務所に依頼すべきか?
A.以下のポイントを満たす探偵事務所なら、不倫調査を安心して依頼できるでしょう。

  • 不倫調査で豊富な実績がある
  • 簡単な相談や見積もりは無料
  • 分かりやすくてリーズナブルな料金システム
  • 希望の調査期間を考慮してもらえる
  • スタッフが親身になって相談に乗っている
  • 調査結果を分かりやすく調査報告書にまとめてもらえる
  • 顧客からの評判がよい
  • 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み

なお、当アヴァンスも不倫調査で豊富な実績があります。簡単な相談や見積もりは無料ですから、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、妻の不倫による慰謝料請求について詳しく解説しました。妻の不倫は民法における不貞行為に当たるため、不倫相手に慰謝料請求することが可能です。また、妻の不倫が理由で離婚する場合は、妻に対しても請求できます。慰謝料を確実に支払ってもらうには、信頼できる探偵事務所に相談して不倫調査を依頼し、客観的な証拠をつかむことがおすすめです。なお、当アヴァンスも不倫調査で豊富な実績があり、ご好評をいただいています。まずは、お気軽にご相談ください。