浮気未遂でも慰謝料は請求できるのか？ 探偵事務所へ依頼する方法も

1．浮気未遂の定義と状況とは？

最初に、浮気未遂の定義や状況など基本情報をチェックしましょう。

1-1．「浮気」の定義は人それぞれ

浮気未遂の定義について説明する前に、どこから浮気とみなすのかは人それぞれであることを把握しておく必要があります。たとえば、Aさんは肉体関係を持つ時点から浮気とみなし、キスやハグだけでは浮気にならないという考えを持っていることにしましょう。逆に、Bさんはパートナー以外の人とキスやハグをするだけでも浮気になると考えています。このように、AさんとBさんで浮気の定義が異なれば、浮気未遂の定義も異なるでしょう。

1-2．法的には「肉体関係」を持つ時点で浮気に

法的な考えからすると、配偶者以外の異性と肉体関係を持つ時点で浮気とみなされることになります。配偶者以外の異性と肉体関係を持つことは不貞行為にあたり、貞操義務の違反になるからです。つまり、肉体関係を持たなければ浮気未遂と考えることができます。しかし、前述したように、浮気のラインは人によって異なるので、不貞行為がなかったとしても夫婦間で不信感を覚えた際はしっかりと話し合ったほうがいいでしょう。

1-3．ボーダーラインのすり合わせが大切

どのラインを浮気のボーダーラインとするのか、パートナーとのすり合わせが大切なポイントとなります。事前に浮気のボーダーラインをしっかりとすり合わせておけば、認識のズレでケンカになる心配もありません。また、パートナーの浮気を防ぐこともできます。改めて、自分のボーダーラインがどこなのか考えてみるといいでしょう。

2．浮気未遂でも慰謝料を請求できるのか？

ここでは、浮気未遂でも慰謝料は請求できるのか、詳しく説明します。

2-1．浮気未遂でも慰謝料請求はできる

結論から申しますと、浮気未遂でも状況によっては慰謝料請求ができる可能性はあります。そもそも、浮気による慰謝料とは、不貞行為によって受けた精神的苦痛に対する損害賠償のことです。そのため、浮気未遂だとしても、パートナーの行為によって大きな精神的苦痛を受けたとみなされれば、慰謝料請求ができる可能性はあります。

2-2．婚姻関係がおびやかされるケース

それでは、具体的に浮気未遂でも慰謝料請求ができるのは、どのようなケースなのでしょうか。たとえば、肉体関係を持っていなくとも浮気相手と親しい関係を築いていたり、キスをしていたりするケースは、婚姻関係がおびやかされる可能性があります。これまで順調にパートナーと愛を育んできたのにもかかわらず、浮気によって裏切られたと感じる場合は慰謝料請求が可能です。パートナーの浮気によって婚姻関係がおびやかされ、精神的損害を与えられたということになります。

2-3．浮気未遂で慰謝料請求ができない可能性のほうが高い

浮気未遂でも慰謝料請求ができる可能性はありますが、どちらかというと請求できるほうが稀（まれ）なケースです。前述したように、浮気のボーダーラインは人によって異なり、浮気未遂の定義がないので慰謝料の支払い義務が生じるかどうかは裁判所の判断によります。特に、パートナーの浮気が発覚する前に、すでに婚姻関係が破綻しているような状態は慰謝料請求ができなくなるので注意が必要です。パートナーの浮気によって婚姻関係が破綻したかどうかが、慰謝料の請求ができるかどうかの判断基準でもあります。

2-4．精神的損害を受けた「証拠」が必要不可欠

浮気未遂で慰謝料請求が認められることのほうが稀なケースですので、請求が通るための下準備もしっかりと整えておく必要があります。前述したように、精神的損害の賠償金が慰謝料になるため、パートナーの浮気によって精神的損害を受けたという証拠が必要です。たとえば、浮気相手と親しく寄り添っている写真、LINEやSNSでのやり取りなどがあります。自分が知らないうちに浮気相手と肉体関係を持っている可能性もあるため、その場合は不貞行為と分かる証拠をつかんでおきましょう。

3．探偵事務所へ相談する方法とポイント

ここでは、探偵事務所へ相談する方法とポイントを解説します。

3-1．浮気調査を依頼する

パートナーの浮気について分からないことがあったり、自分で浮気の証拠がつかめなかったりする場合は、探偵事務所に浮気調査を依頼するのも選択肢の1つです。費用節約のために自分で浮気調査をする方もいますが、パートナーに浮気を疑っていることがバレてしまう恐れがあります。パートナーにバレてしまうと2人の関係にヒビが入る可能性もあるので注意が必要です。自分で浮気調査をするよりも、プロの探偵事務所に依頼したほうが安心できます。

3-2．探偵による浮気調査の方法

探偵が行う浮気調査とは、どのような方法なのでしょうか。探偵事務所によって異なりますが、主な調査方法は調査対象者の張り込み・尾行・追跡です。調査期間中に対象者を尾行し、浮気相手とデートをしている現場に遭遇した際は、特殊な機材を使用して証拠を押さえます。たとえ、暗闇の中でも特殊機材を使用することで浮気相手の顔が分かるほど鮮明に写るので安心です。また、浮気調査に長（た）けている探偵が調べてくれるので、パートナーにバレる心配もありません。

3-3．まずは無料相談から

パートナーの浮気に悩んでいる方は、まず探偵事務所の無料相談を利用するのがおすすめです。ほとんどの優良業者では、無料相談を受け付けています。無料相談は匿名で利用できるところが多いので、本名を名乗る必要はありません。パートナーとどのように接すればいいのか、これからどうすればいいのかなど、具体的なアドバイスがもらえるでしょう。

3-4．探偵事務所の選び方をチェック！

探偵事務所の中には、しっかりと話を聞いてくれなかったり、不当な金額を請求してきたりする恐れがあるので注意してください。悪質な探偵事務所とのトラブルを防ぐためにも、慎重に選ぶ必要があります。なお、探偵事務所を選ぶ際は、以下のポイントに注目するといいでしょう。

• 浮気調査の実績があるか
• スタッフや調査員の対応が丁寧でスピーディーか
• 料金設定が明確になっているか
• 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
• 見積書の内容が具体的に記載されているか
• 浮気調査の事例がホームページ等に掲載されているか
• 口コミや評判がいいか
• 探偵業の許可を取得しているか

3-5．浮気調査なら探偵社アヴァンスへ

どの探偵事務所に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひ探偵社アヴァンスにご依頼ください。探偵社アヴァンスでは、高い技術と最新の特殊機材で確実に証拠をつかみます。1時間ごとに電話またはメールで電話報告を行っているので、現場の状況が常に把握できるのが特徴です。自分で調査の打切りがしやすくなり、調査費用の削減につながります。

4．浮気未遂の慰謝料相場と慰謝料請求の方法

ここでは、浮気未遂の慰謝料相場と慰謝料請求の方法を解説します。

4-1．金額に決まりはない

浮気未遂における慰謝料請求は、パートナーとの関係や浮気の状況などによって異なるので明確な決まりはありません。参考として、浮気の慰謝料相場は約50万～100万円となっています。浮気未遂の場合は、不貞行為による浮気の慰謝料金額よりも低くなる可能性が高いでしょう。ただし、長期間にわたって浮気が続いていた場合や浮気をした本人の態度が悪かった場合は、慰謝料金額が高くなる可能性もあります。

4-2．慰謝料の請求方法は3つ

主に、慰謝料を請求する方法は、直接交渉・内容証明・訴訟の3つがあります。それぞれの特徴について詳しくチェックしましょう。

4-2-1．直接交渉

直接パートナーと会い、慰謝料の交渉をする方法です。最も手軽な方法ではありますが、パートナーとはレストランや喫茶店など公共の場で話し合うことをおすすめします。また、話し合いをスムーズに進めるためには、浮気の証拠を見せることが大切です。浮気の証拠がない場合、パートナーに逆ギレされる恐れがあるので注意してください。

4-2-2．内容証明

話し合いで応じてくれない場合は、パートナーに慰謝料請求の内容証明を送付する方法があります。内容証明とは、いつどこで誰がどのような内容を送付したのか、郵便局が証明してくれる郵便のことです。法的な証拠力を持っているため、内容証明を受け取った相手には応じる義務が生じます。

4-2-3．訴訟

内容証明を送付しても応じてくれない場合は、裁判所へ慰謝料請求の訴訟を申し立てることになります。慰謝料請求訴訟の申し立ては、請求する金額が140万円以下の場合は簡易裁判所、140万以上の請求をする場合は地方裁判所と金額によって異なるので注意が必要です。時間と手間がかかる方法ですが、パートナーが話し合いに応じる可能性があります。

4-3．専門家に相談する

慰謝料請求に関しては、法律に詳しい専門家へ相談するのが1番です。自分で慰謝料を請求するにしても手続きに苦労したり、分からないところが出てきたりするので、途中で挫折してしまう可能性があります。しっかりと慰謝料請求をしたい方は、1人で抱え込まずに相談するのがおすすめです。探偵事務所の中には、弁護士を無料で紹介してくれるところもあるのでぜひチェックしてみてください。

5．浮気未遂の慰謝料請求に関してよくある質問

浮気未遂の慰謝料請求に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q．自分でできる浮気調査は？
A．パートナーがどのような行動をしているか、普段と異なる点はないかなど、様子を観察することです。普段と異なる行動や振る舞いをしている場合は、忘れないようにメモを取っておくといいでしょう。また、パートナーのクレジットカードや交通系ICの利用履歴をチェックするのもポイントです。

Q．浮気未遂で慰謝料請求する際の注意点は？
A．浮気未遂の場合は、浮気相手と不貞行為をしていない可能性が高いので慰謝料請求が難しくなる可能性があります。不貞行為の証拠がつかめない場合は、婚姻関係の平穏がおびやかされているという証明が必要です。婚姻関係にどのような悪影響をおよぼしたのか、どのような精神的苦痛を受けたのかを証明することが大切なポイントとなります。

Q．浮気を防ぐポイントは？
A．パートナーの浮気を防ぐには、何よりもコミュニケーションを取ることが大切です。たとえ、お互いに忙しく一緒に過ごす時間が少なくなったとしても、夜は一緒にご飯を食べたり、毎日連絡を取り合ったりするなどコミュニケーションを意識してみてください。

Q．探偵による浮気調査の費用はいくらかかるのか？
A．調査機関や調査方法などによって異なります。参考として、探偵社アヴァンスの浮気調査費用を下記にまとめました。

• 1日お試しパック（4時間）：52,000円（税抜）
• 4日パック（16時間）：224,000円（税抜）
• 6日パック（24時間）：324,000円（税抜）
• 8日パック（32時間）：416,000円（税抜）

Q．探偵事務所とよくあるトラブルは？
A．「見積書にはない追加費用を請求された」「調査報告書をもらえなかった」というトラブルが起きています。悪質な探偵事務所は具体的な説明もなしに、浮気調査を勝手に進めようとする傾向があるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか？ 浮気未遂における慰謝料請求は、必ずしも浮気相手と肉体関係を持っているわけではないので難しいのが正直なところです。ただし、パートナーの浮気によって婚姻関係が破綻したり、精神的なダメージを受けたりした際は、慰謝料請求できる可能性はあります。スムーズに慰謝料請求をするためには、浮気または精神的損害を受けたという証拠が必要です。自分で証拠がつかめない場合は、探偵事務所に依頼するといいでしょう。なお、探偵社アヴァンスでは無料相談を受け付けているので、パートナーの浮気でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。