離婚のメリットとデメリットは? 後悔しない判断基準や回避方法も!
「配偶者との離婚を考えているが、離婚するとどんなメリットやデメリットがあるのだろう」とお考えではありませんか? 何らかの原因により離婚したくても、デメリットが大きいとこんなはずではなかったと後悔する可能性があります。まずは、離婚によるメリットとデメリットをよく理解することが必要です。それに、本当に離婚するべきかの判断基準や離婚を回避する方法も知りたいことでしょう。
そこで今回は、離婚のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
- どんなことが離婚の原因になる?
- 離婚するメリット
- 離婚するデメリット
- 離婚するかどうかの判断基準
- 離婚を回避する方法は?
- 離婚をスムーズに進めるためのポイント
- 離婚のメリットとデメリットに関するよくある質問
この記事を読むことで、離婚のメリットやデメリットを深く理解でき、納得できる結論を出すポイントが分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.どんなことが離婚の原因になる?
最初に、離婚の主な原因にはどんなものがあるか見ていきましょう。
1-1.性格の不一致
離婚の主な原因に、性格の不一致があります。結婚当初はうまくやることができても、一緒に暮らすほど性格が合わないことが判明するケースもあるでしょう。異なる環境に生まれ育てば、性格が異なるのも当然のことです。お互いの性格が異なることを受け入れ、歩み寄る努力ができないと離婚の原因になります。
1-2.価値観の違い
価値観の違いも離婚の原因の一つになります。価値観が大きく異なると、夫婦の間にいざこざが絶えなくなりがちです。たとえば、バスタオルを使った後にすぐ洗うか、乾燥させて再度使うかなども人によって異なります。朝食はごはん派かパン派かでもめることもあるでしょう。絶対に許せないと感じる基準も、人によってさまざまです。価値観が大きく異なる2人がうまくやっていくには、相当な忍耐力と努力が必要になります。小さな不満が重なって離婚に至る夫婦が多いのも自然なことです。
1-3.生活のすれ違い
生活のすれ違いも、多くの夫婦が離婚を決断する原因です。たとえば、休日のタイミングが合わない、勤務時間帯が大きく異なるといった場合は、2人で一緒に過ごす時間が短くなってしまいます。そのため、誤解が生まれても十分に話し合うこともできず、心が離れてしまいがちです。2人で一緒に過ごす時間が極端に短くなれば、そもそも結婚している意味がないと考える人もいるでしょう。
1-4.金銭感覚の相違
夫婦の金銭感覚が異なることは、離婚の大きな原因になります。豊かな食生活が理想で食費に多く出費したい人もいれば、食事にこだわりがなく節約して貯金に回したい人もいるでしょう。高価でも長く使えるものを購入したい人もいれば、バーゲンなどで安く購入して短期間に買い替えるのが好きな人もいます。また、借金に関する考えも人によって異なるものです。金銭感覚の相違は夫婦にとって根深い問題であるため、慰謝料の支払いや財産分与などでも大きなトラブルに発展することがあります。
1-5.DVやモラハラがある
配偶者によるDVやモラハラも、離婚の原因として急増中です。配偶者による肉体的・身体的な暴力があれば、結婚生活を続けるのが大きな苦痛になります。子どもがいれば、なおさら厳しい状況になるでしょう。配偶者によるDVやモラハラはエスカレートしやすく、簡単に解決できる問題ではありません。自分や子どもを守るためには、離婚することが一番の方法になります。
1-6.性的な相性が悪い
性的な相性が悪いと、高確率で離婚の原因になります。円満な結婚生活を送るには、性的な相性がよいことも大切なことです。たとえば、夫婦で性欲の強さに大きな差があると片方が苦痛を覚えることもあるでしょう。また、性的なし好が異なるのも不和を招く原因になります。性的な相性が悪いことをきっかけに、不倫に走るケースが多いのもいけません。
1-7.不倫の発覚
不倫の発覚が離婚の原因になるケースが多く見られます。不倫は、配偶者に対する重大な裏切り行為です。自分以外の異性と恋愛し肉体関係を持たれれば、夫婦の信頼関係が崩れるのも当然でしょう。不倫された側は、精神的に追い詰められやすいので、離婚することが最適な選択となることが多くなります。なお、不倫の発覚により離婚に至った場合は、慰謝料請求や離婚調停において、不倫をした側が不利な展開になるでしょう。
2.離婚するメリット
離婚する場合の主なメリットを詳しく見ていきましょう。
2-1.肉体的・精神的な自由を得られる
離婚するメリットの一つに、肉体的・精神的な自由を得られることがあります。配偶者としてふさわしくない人と一緒に生活するのは、想像以上に心身の負担となるからです。離婚すれば、配偶者の生活リズムや価値観に合わせたり自分の感情を抑えたりする必要もありまぜん。また、肉体的・精神的な自由を得ることで、体調がよくなり気持ちが前向きになって生きるのが楽になる人もいます。
2-2.ほかの異性との交際や再婚が自由になる
離婚すれば、ほかの異性との交際や再婚が自由になります。配偶者のほかに愛する人がいる場合、既婚であることは大きなハードルです。男女の片方もしくは両方が結婚している以上、いくら愛し合っていても不倫になってしまいます。しかし、離婚すれば独身に戻るので、堂々と好きな相手と交際や再婚ができるのです。
2-3.自分のお金を自由に使える
自分のお金を自由に使えるのも、離婚するメリットの一つです。結婚すれば、自分で稼いだお金であっても、世帯収入になって夫婦2人のものになるため、自由に使うことができません。特に、配偶者が無職やパートタイマーなどで収入が少ない場合、家計費の多くを負担することになります。しかし、離婚すれば自分のお金を自由にできるので、金銭的な余裕が生まれることでしょう。また、購入したものの内容や金額を配偶者から責められることもなくなります。
2-4.慰謝料の支払いや財産分与がある
不倫の発覚など、配偶者に離婚の原因があるときは、慰謝料を支払ってもらうことができます。また、離婚時には夫婦の共有財産を分割し、財産分与してもらうことも可能です。場合によっては、住んでいる家をそのままもらえることもあるでしょう。結婚中に取得した持ち家や預貯金・所有中の不動産などの財産が多ければ、離婚しても当面お金に困ることはありません。
2-5.自分がやりたいことをできるようになる
離婚すると、自分がやりたいことを自由にできることも大きなメリットでしょう。今後は、何をしても配偶者に文句を言われることはありません。誰にも気兼ねすることなく、好きなだけ趣味に没頭してもよいし、好きなタイミングで旅行して家を離れることもできます。条件が合えば、好きな地域に引っ越して新生活を始めることも可能です。配偶者に遠慮することなく自分の思いどおりに生きられるので、精神的なストレスもなくなることでしょう。
3.離婚するデメリット
離婚した場合の主なデメリットも理解しておきましょう。
3-1.名字変更による手続きが面倒
離婚した場合のデメリットに、名字を変更した場合、さまざまな手続きが面倒な点を挙げることができます。公的な証明書や各種契約者の変更手続きは、物量も多くて大変です。なお、離婚して3か月以内に婚氏続称届を提出すると、離婚前の名字を名乗ることもできます。離婚届と同時に提出すると結婚前の名字に戻らずに済むので、名字を変えたくないのなら検討してみるとよいでしょう。
3-2.偏見の目で見られることがある
離婚すると、周囲から偏見の目で見られることがあるのもデメリットです。最近では離婚する人が珍しくなくなったとはいえ、古い価値観を持っている人も多くいます。たとえば、離婚した人は性格に難点がある、我慢ができないなどといった偏見を持たれることがあるでしょう。また、子どもがいる場合は、子どものことより自分の都合を優先する人といった目で見られる可能性もあります。中には、心ない言葉を直接言われることもあるでしょう。
3-3.孤独感や挫折感を味わうことがある
離婚すると、人によっては孤独感や挫折感を味わうことがあるでしょう。離婚すれば何でも自分だけで対応し、乗り越えていく必要があります。今まで配偶者に何かと頼っていた人は、特に心細く感じやすくなるでしょう。また、離婚によって挫折感を味わう人がいるのもデメリットです。好きな相手と一生添い遂げることができなかったことで、心に深い傷を負ってしまうこともあります。
3-4.子どもの親権や養育費の問題が発生する
子どもがいる場合、親権や養育費の問題が発生します。自分と配偶者の両方が子どもの親権を主張した場合、泥沼化しがちです。子どもの親権や養育費の問題はお互いに譲らないことが多く、長期にわたって争い続けるケースも見られます。また、親権を得ることができても、規定どおりの養育費を振り込んでもらえず、実質泣き寝入りするパターンが多いことも問題です。
3-5.生活水準が下がる可能性がある
離婚することで、生活水準が下がる可能性があります。今までは、夫婦2人の収入で家計を回していたのが、自分だけの収入でやりくりする必要があるからです。特に、専業主婦やパートタイマーなどで収入が少なく、配偶者の収入に頼って生活していた場合は、大きなデメリットとなるでしょう。また、離婚すれば、配偶者の扶養から外れることになるのも痛い点です。離婚時の財産分与や慰謝料の金額が十分にある場合を除き、生活を切り詰めることになることもあるでしょう。
3-6.片親で子育てをするのは大変
離婚のデメリットとして、片親で子育てをすることになる点もあります。子育ては、夫婦2人で協力して行うことが基本です。しかし、離婚すれば、育児の負担が自分一人にかかってきます。片親で仕事と子育てを両立するのは、とても大変なことです。場合によっては、子どもにさみしい思いをさせたり経済的に我慢をしてもらったりすることもあるでしょう。子どもにとって、親の離婚は大きな負担であり、ストレスであることを忘れてはいけません。
4.離婚するかどうかの判断基準
離婚するかどうか迷うときの判断基準を具体的に見ていきましょう。
4-1.離婚の原因と目的をハッキリさせる
最初に、離婚を決意した原因と、離婚する目的をハッキリさせておくことが大切です。この2点をきちんと確認することで、離婚する・しないのいずれかを選ぶべきか判断しやすく、自分が選んだ道を後悔しづらくなるでしょう。結婚生活で最も重要なポイントはどんなことで、どんな点が許せないから離婚したいのか自分自身と向き合いながら考えてみるのです。また、どんな目的で離婚するのか、離婚したことで目的を果たすことができるのかも確認してください。じっくり考えてみると、現時点で離婚すべきかどうか見えてくるはずです。
4-2.離婚したほうがよいケース
以下のような場合は、離婚したほうがよいでしょう。離婚することで大きなメリットを受けることができます。
- 配偶者に対して愛情がまったくなくなった
- 配偶者の不倫を許すことができない
- 離婚しても経済的に自立することができる
- 配偶者からDVやモラハラを受けている
- 子どもが小さくても実家などに頼ることができる
- 子どもが成人していて両親の離婚に納得している
4-3.離婚しないほうがよいケース
離婚しないほうがよいケースは、以下を参考にしてください。離婚するデメリットが大きく、苦労することが多くなりがちです。
- 無職・専業主婦などで離婚後の経済力に不安が残る
- 住宅ローンの支払いなど負債が多い
- 子どもが小さくて育児の手間がかかる
- 配偶者を深く愛していて離婚すると後悔する可能性が高い
5.離婚を回避する方法は?
離婚を回避するための主な方法を詳しく見ていきましょう。
5-1.夫婦でよく話し合う
離婚を回避するためには、夫婦でよく話し合いましょう。離婚を考えるようになるまでに、はさまざまな誤解やすれ違いが発生していることが多いものです。小さな誤解やすれ違いが積み重なっているのなら、話し合いをしてお互いの考えや気持ちを素直に相手にぶつけることが必要になります。話し合いがうまくいけば、元のように仲のよい夫婦としてやっていける可能性もあるでしょう。
5-2.一時的に別居する
一時的に別居し、冷却期間を作るのもよい方法です。離れて暮らしてみると客観的に考えることができるので、勢いで離婚することを避けられるでしょう。やり直すか離婚するかすぐに判断できない、お互いに顔を合わせるとケンカになって話が進まないといった場合は、距離を置く必要があります。ただし、最長3か月までとし、ダラダラと別居生活を続けないことが肝心です。また、あくまでもやり直すことを前提とした別居であることを認識しておきましょう。
5-3.相手の立場になって考えるようにする
離婚を避けるには、相手の立場になって考えることが大切です。赤の他人同士が一緒に生活していくためには、いくら夫婦であるとはいえ、相手に対しての思いやりが必要になります。たとえば、夫や妻に大きな不満を抱いていても、自分から歩み寄ることが大切です。もちろん、中には何をやっても裏目に出ることもあるでしょう。しかし、離婚を避けたいのなら、相手の立場になって考え、最大限の努力をしてください。
6.離婚をスムーズに進めるためのポイント
離婚をスムーズに進めるには、自分の立場を有利に持っていくことが必要です。
6-1.離婚の話し合いには第三者に同席してもらう
離婚の話し合いをするときに、第三者に同席してもらうことをおすすめします。第三者がいることで、感情的になり過ぎずに済むからです。なるべく、自分の味方をしてくれる人を選んでください。ただし、ここぞというときだけ意見を聞かせてもらったり、仲裁に入ってもらったりするようにし、基本的には夫婦の会話に口を出さないようにしてもらいましょう。
6-2.不倫などがあるときは客観的な証拠をつかむ
スムーズに離婚するためには、配偶者の弱点を証明して有利な立場になることが大切です。たとえば、配偶者が不倫している場合などは、探偵事務所に調査を依頼して客観的な証拠をつかみましょう。探偵事務所に調査を依頼すれば、第三者による客観的な証拠がつかめるため、今後の展開が非常に有利です。たとえば、慰謝料請求や離婚調停などで役立ちます。
6-3.離婚時の調査はどんな探偵事務所に依頼すべきか?
離婚するために配偶者の調査を依頼するときは、以下のようなポイントを参考にして探偵事務所を選ぶとよいでしょう。
- 探偵業の実績が豊富にある
- 調査依頼を前提とした簡単な相談や見積もりは無料
- リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
- スタッフが礼儀正しく、親身になって相談に乗ってくれる
- 個人情報保護や守秘義務を徹底している
- 顧客からの評判がよい
- 調査結果を分かりやすく報告書にまとめてもらえる
- 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み
なお、当アヴァンスでも、数多くの調査をお受けしており、大変ご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
7.離婚のメリットとデメリットに関するよくある質問
最後に、離婚のメリットとデメリットに関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.借金が多い人とは離婚したほうがよい?
A.ギャンブルや浪費のための借金が多い人とは、離婚を検討することをおすすめします。借金が多くても、事業主などで事業拡大のためなどハッキリした目的があり、きちんと返済できているのなら問題ありません。
Q.20年連れ添った配偶者との離婚はデメリットが大きい?
A.状況によります。長く連れ添った配偶者との離婚は、喪失感が大きいのも事実です。結婚生活が長いほど、新しい生活に踏み出す勇気がなかなか出ないこともあるでしょう。しかし、財産分与をしっかりもらえる、配偶者の介護をしなくてよいなどのメリットも多くあります。
Q.離婚したら配偶者が不倫相手と再婚すると言っているのですが?
A.離婚が成立した後は、誰と再婚しようが自由です。しかし、配偶者の不倫が原因で離婚するのなら、相応の慰謝料を支払ってもらうとよいでしょう。子どもがいて親権を持つ場合は、養育費の請求も可能です。配偶者の気持ちが不倫相手に傾いている以上、離婚を避けるのは難しいので、金銭面での解決が現実的でしょう。
Q.妊娠中の女性が離婚する場合のメリットとデメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
- 夫に対するストレスがなくなり、精神的な開放感が強い
- 夫からDVやモラハラなどを受けていた場合は自分と子どもを守ることができる
デメリット
- 一人で出産することで不安になりやすい
- シングルマザーで育てることになり、育児の負担が重くなる
- 職場復帰や再就職が難しくなり経済的に困りやすい
- 離婚後も父親が子どもと面会する権利は残る
- 子どもの戸籍は離婚していても父親側に入る
Q.慰謝料請求や離婚訴訟に関する相談はどこにすればよい?
A.信頼できる弁護士に相談してください。なお、慰謝料請求や離婚訴訟を有利に進めるためには客観的な証拠が必要になるため、別途探偵事務所に依頼して配偶者の行動を調査するとよいでしょう。
まとめ
今回は、離婚のメリットとデメリットについて詳しく解説しました。離婚には、メリットとデメリットの両方が伴います。まずは、それぞれどんなものがあるのか理解し、メリットがデメリットを上回ると判断した場合は、離婚手続きに進むとよいでしょう。なお、離婚を決意したら、慰謝料請求や離婚訴訟で自分に有利な状況に持っていく必要があります。そのためにも、信頼できる探偵事務所とよく相談し、配偶者の行動や身辺を調査してもらうとよいでしょう。不倫やDVなどが離婚の原因になる場合、客観的な証拠があると非常に有利です。