産後クライシスの原因と対処法とは? こうすれば大丈夫です!!

産後クライシスとは、出産が原因で夫婦間に深刻な溝が生まれることを指します。
出産は本来夫婦のきずなを強めることなのに、なぜ溝が生まれてしまうのでしょうか?
そこで、今回は産後クライシスの原因と対処法をご紹介します。
今は、イクメンがもてはやされていますが、実は「イクメン」が産後クライシスの引き金になる場合もあるのです。
子どもが生まれてから夫婦仲がぎくしゃくしてきたという方や、もうすぐ出産を迎えるというご夫婦はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 産後クライシスって何?
  2. 産後クライシスの原因とは?
  3. イクメン夫が産後クライシスの原因になる?
  4. 産後クライシスの予防法や対処法とは?
  5. おわりに

1.産後クライシスって何?

産後クライシスというのは、出産後に訪れる夫婦の危機を指します。
子どもが生まれれば、夫婦のきずなはより強くなると思われがちです。
しかし、実際は2割以上の夫婦は子どもが2歳までに離婚しています。
このような離婚の原因すべてが、産後クライシスとは限りません。
しかし、「産後クライシス」という言葉が生まれるくらい、産後に関係が悪化する夫婦が増えているということです。
では、なぜ産後クライシスが起こるのでしょうか?
その原因を次の項でご紹介します。

2.産後クライシスの原因とは?

では、産後クライシスの原因とはいったいなんでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。
思い当たりがある方もいるのではないでしょうか?

2-1.夫婦の認識がずれた

女性は、赤ちゃんができた直後から母親になる心構えができてます。
また、おなかの中で赤ちゃんを育てているうちに、わが子に対する愛情も強まってくるでしょう。
一方男性は、実際にわが子をこの手に抱くまで、「自分に子どもができた」という実感がない人も多いです。
また、育休や産休を取ったりして生活が激変する女性に比べて、男性は何も変わらない日常が続いている人が大部分でしょう。
この認識の差が産後クライシスの原因になるのです。
つまり、男性は出産を「家族がひとり増えた」程度にしか、認識できない人もいるでしょう。
ですから妻が出産前と生活リズムが全く変わってしまうと、いらだちを覚える男性もいるのです。

2-2.夫の勉強不足

昔は、2世代3世代が同居をしている家も少なくありませんでした。
また、実母や姑(しゅうとめ)、姉妹など赤ちゃんの面倒を見てくれる人もたくさんいたのです。
ですから、男性は子どもがいないときと変わりない生活を続けていても、問題ありませんでした。
しかし、今は核家族化が進み、夫婦ふたりだけで赤ちゃんの面倒を見なくてはならない場合も珍しくありません。
そのときに、夫が赤ちゃんの面倒を見ようとしなかったり、見てもいいかげんだったりすれば妻の不満はたまっていきます。
また、妻が育児雑誌などで一生懸命育児の勉強をしていても夫はわれ関せずという場合も、妻の不満はたまっていくでしょう。

2-3.夫の浮気

妊娠や出産は、女性の体にとって大きな負担になります。
子どもがある程度大きくなるまで、夫の求めに応じられないという妻も少なくないでしょう。
また、子どもが生まれれば今度は赤ちゃんのお世話で精一杯になりがちです。
それを寂しく感じる夫もいるでしょう。
だからといって、その寂しさを別の女性で埋めてもらおうとすれば産後クライシスの原因になります。
たとえ肉体関係がなくても、妻が心身ともに限界を感じながら育児をしているときに夫がひとりで遊びに行ったりすれば、妻の不満はたまるでしょう。
まして、別の女性と肉体関係を持っていたならばなおさらです。

3.イクメン夫が産後クライシスの原因になる?

ここ10年ほどの間に、「イクメン」という言葉が定着してきました。
イクメンとは「育児をする男性」というような意味で、子育てに積極的に参加する夫を称賛するときに使われることも多いです。また、政府も男性が育児に積極的に参加するようにポスターを作ったり、男性が育休を取る制度を整えたりしています。
そのかいあってか、育児に積極的に協力したいと考えている男性が増えているのです。
これ自体はよいことなのですが、実はイクメンが産後クライシスの原因になる場合もあります。
赤ちゃんは、ひとりひとり個性があるのです。
育児書通りに育てられる赤ちゃんなど、ほとんどいないでしょう。
また、出産の状態によっては、母体の調子がなかなか回復しないこともあります。
そんなときに、「育児書どおりの育児」を夫が押しつけようとしたり夫のやる気が空回りしているだけだったりしたら、妻の不満は大きくなるばかりでしょう。

4.産後クライシスの予防法や対処法とは?

では、産後クライシスを予防したり対処したりする方法とはどのようなものでしょうか?
この項では、そのうちのいくつかをご紹介します。

4-1.夫も妻と一緒に赤ちゃんについて勉強する

赤ちゃんが生まれたら、今までの生活は一変します。
しかし、ぼんやりとでも実感がある妻に比べて全く実感のわかない夫は多いでしょう。
ですから、赤ちゃんのいる生活をふたりで一緒に勉強してください。
多分、「こんなに窮屈な生活になるのか」とおどろく男性もいると思います。
しかし、このような生活がいつまでも続くわけではありません。
赤ちゃんが大きくなるまでの数年間だけです。

4-2.夫は身の周りのことを自分でする

ひとり暮らしの経験がないまま結婚をした男性の中には、家事が全くできない人も珍しくありません。
今は、コンビニなどでお弁当も売っていますから、食事の心配はないでしょう。
しかし、掃除や洗濯をしないと部屋の中は荒れ放題になります。
散らかった部屋は心をすさませ、ケンカも多くなるでしょう。
でも、育児中の女性は家事が十分にできません。
ですから、夫は家事を積極的に行いましょう。
ただ家の中を整理して、掃除機をかけるだけでもだいぶ違いますよ。

4-3.育児は妻主体で行おう

新生児ほど、お母さんの方が育児は上手です。
これは体の仕組みや感性の違いですから、しょうがありません。
ですから、バリバリのイクメンになるつもりのお父さんも育児はお母さん主体で行いましょう。
前述した家事を行うことも、立派な育児です。
また、赤ちゃんはお母さんと一緒にいるときが一番安心します。
ですから、お父さんは赤ちゃんとお母さんがゆっくりとした時間を過ごせるように、心がけてください。
そのためには、仕事の忙しさなどを言い訳にしないことも大切です。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、産後クライシスの原因と対処法についてご説明しました。
まとめると

  • 産後クライシスとは、産後に生じる夫婦の危機である。
  • 産後クライシスが離婚の原因になる場合がある。
  • 夫が育児に非協力的だったり、逆に積極的すぎたりしても起こる。
  • 赤ちゃんが生まれたら、これまでの生活が一変すると考えよう。
  • 夫が家事をしてくれるだけでも妻は助かる。

ということです。
自分の実家で産後を過ごすために里帰りする妻もいるでしょう。
その間、独身に戻ったような気がして羽を伸ばしたくなる夫もいると思います。
しかし、妊娠中の夫の浮気は夫婦のきずなを確実に壊すのです。
たとえ、夫本人は「遊びのつもりだった」としても、妻は大きなショックを受けるでしょう。
そのまま離婚問題に発展し、生まれたばかりのわが子に二度と会えなくなった男性もいるのです。
ですから、妻が以前のようにかまってくれなくなったことを理由に、浮気をしたり妻に冷たくあたったりするのは絶対にやめましょう。