DV男の特徴は? 暴力を振るう心理・被害に遭ったときの対策法を解説!
DV男には、どんな特徴があるのでしょうか? DVとは恋人間や夫婦間の暴力のことで、最近大きな社会問題になっています。しかし、「どんな状態がDVと言えるのかよく分からない」という人もいるでしょう。まずは、どんな原因でDVに至るのか知り、正しく対策する必要があります。
そこで今回は、DV男の特徴について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、DV男の特徴や心理がよく分かり適切な対策ができます。まずは、記事を読んでみてください。
1.どこからがDVになる?
最初に、どこからをDVとして判断するのか見ていきましょう。
1-1.身体的暴力
身体的暴力は、ほぼDVとみなしていいでしょう。特に、以下のような場合は、明らかにDVと判断できます。
- 理由もなくいきなり殴ってくる
- 不機嫌なときに八つ当たりで蹴られる
- 力加減をしない
- 暴力を振るうのが日常化している
- 泣いたり嫌がったりしてもやめない
1-2.精神的暴力
精神的暴力も、立派なDVです。身体的暴力に至らなくても、以下のようなことに当てはまる場合は精神的なDVを受けていることになります。
- 育ちや学歴・職業・容姿などを批判する
- 妻や恋人の家族や親族のことを見下した発言をする
- 公的な場所でさげすんだ発言をする
- 話しかけても無視される
- 子どもの前で人格などを否定される
1-3.経済的暴力
経済的暴力も、DVのひとつです。たとえば、以下のような例があります。
- 生活費を十分に渡さない
- 子どもの学費を出してくれない
- 物品やサービスの購入時は必ず許可が必要
- パート・アルバイト・内職などは一切不可
- 経済的に自立していないことを言葉でののしる
経済的に追いつめられると抵抗する気力もなくなり、不満を持ちつつもDV男の言いなりになりがちです。
1-4.社会的暴力
DVには、以下のような社会的暴力も含まれます。社会から断絶させることで、自分だけのものにしようとするのです。
- 携帯電話やパソコンを与えず、インターネットの閲覧や利用を制限する
- 友人や家族・親族との連絡・交際できないようにする
- パート・アルバイトなど外に出て働くことを許可しない
1-5.性的暴力
いくら夫婦であっても、性的な行為を強要することは許されません。女性の同意なくして強制的に性行為に至る・避妊をしないなどの性的暴力も、DVになります。本来なら、深い愛情表現となるものが、苦痛を与えられるだけの手段になってしまうのです。望まない妊娠・中絶に至る例も多く、深刻な問題となっています。
2.DV男に共通する特徴は?
DV男には、共通した特徴があります。主なものを詳しく解説しましょう。
2-1.外面が良い
DV男は、外面が良いことが多いものです。会社などでは、仕事ができて周囲ともうまくやれる好青年として評価されていることもあります。パートナー以外の相手には、問題なく接しているので、実はDV男だと判明するとびっくりされることでしょう。こうした2面性があるのも、DV男ならではの特徴です。
2-2.普段は穏やかで優しい
DV男は、いつでもDVにおよぶわけではありません。普段は穏やかで優しいケースが多く見られます。家事を手伝ってくれたり体調を気遣ってくれたりなど、むしろ、普通の男性よりも優しく感じることもあるでしょう。そのため、被害者であるにもかかわらず、別れられない女性もいます。しかし、気に食わないことがあると一変してDVにおよぶので注意が必要です。
2-3.短気ですぐにカッとなる
短気ですぐにカッとなる男性は、高確率でDV男の素質があります。冷静な判断力を持たず、その場の感覚で善悪を決め、行動してしまうからです。普段は穏やかで優しい人でも、すぐに怒る・手が出るという人もいるでしょう。忍耐力がない・待つことが嫌い、といった場合もDV男にありがちなパターンです。
2-4.古風で固定観念が強い
古風で「女性は男性に従うべきだ」「女性は妻や母としての務めを最優先するべきだ」など、固定感根が強いとDV男になりやすいでしょう。女性が男性に意見をしたり結婚後働くことに不満を持ったりします。交際当時から女性の服装や態度に文句をつけることも多いでしょう。理想の女性像と比較し、少しでもズレがあると許せないのです。
2-5.ワガママで折れない性格
ワガママで妥協しない性格だと、DVに走りやすいものです。いつでも自分の意見を突きとおそうとし、拒否されると激しく怒ります。自分の思いどおりにしたい願望が強く、従わせるための手段として暴力を選ぶのです。普段は協調性があるように見えても、恋人や妻など深い関係にある相手にだけ、極度のワガママになることもあります。
3.DVをする男の心理は?
DV男が暴行に走る心理について解説します。
3-1.自分を認めてほしい
DV男は、愛する相手に自分を認めてほしいがために暴力を振るう傾向があります。相手に痛みを与えれば反省してくれ、自分のことを認めてくれるだろうと考えるのです。自分に自信がない場合も、DVによって恋人や妻を相手に過度の承認欲求を求めることがあります。何らかのコンプレックスがDVの引き金になることもあるでしょう。
3-2.傷付きたくない
傷付きたくないと考え、自己防衛の手段としてDVを行うことがあります。自分が傷付く前に相手を傷付けることで回避するのです。自分は正しい・非難されるのはおかしいと強く思っている人ほど、他人から非難されることを嫌います。自己中心的な考えに支配されるため、他人に対する思いやりを持つことができなくなるのです。
3-3.自分だけのものにしたい
相手のことが好きすぎて、自分だけのものにしたいと考え、DVすることがあります。特に、相手が異性にモテるタイプだと、嫉妬心や独占欲が強くなり、激しいDVに至ることもあるでしょう。いくら自分のことを好きだと言われても、心から安心できません。DVをすれば、自分から離れることはないだろうと考えることが問題です
4.DV被害を受けやすい女性の特徴は?
DV被害を受けやすい女性には、いくつかの特徴があります。
4-1.自己評価が低い
自己評価が低い女性は、DV被害に遭いやすいものです。自己評価が低いと、DVを受けても自分が悪いと思い込んでしまい、ほとんど抵抗できなかったり反論しなかったりします。すると、DVがますますヒートアップして、重大な被害を受けることになりがちです。自己評価が低いと自覚がある人は、特に注意してください。
4-2.母性が強い
母性が強い女性も、DVのターゲットになりやすいでしょう。どんなにひどい仕打ちを受けても、「私がいないとダメになる」と思い込んでしまい、かいがいしく世話を焼くのです。DV男からすれば、自分が暴力を振るっても一緒にいてくれる女性は、とても都合がいい存在と言えます。母性が強いことを、悪用されないようにしてください。
4-3.罪悪感が強い
罪悪感が強い女性も、DVに遭いやすいでしょう。たとえDVを受けても、夫婦は一緒にいるものだと考えている場合、逃げたり分かれたりすることに罪悪感を覚えてしまうのです。本来なら、被害者であり法的にも守られる立場であるはずが、まるで加害者のような罪悪感に襲われることもあります。相手がDVをするのは自分が悪いからだなどと、無意味な罪悪感を持たないことが大切です。
4-4.経済的に自立していない
専業主婦などで経済的に自立できていない女性は、DVを受けやすいでしょう。自分が自由になるお金や行く当てがなければ、何をしても大丈夫だろうと考えられるからです。さらに、頼る実家がない・実家と仲が悪いなどの場合は、DV被害が深刻化しやすいので注意してください。
5.DV被害に遭ったときの対処法
実際にDV被害を受けた場合の対処法を詳しく解説します。
5-1.被害を記録する
まずは、DV被害を受けた日時・内容を記録しましょう。できれば、録音をすることもおすすめします。記録は手元に置いておくだけでなく、インターネットのクラウドサービスに保存するなどしておきましょう。万が一相手に見つかって手元の記録を消去されても、保存先に残っていれば問題ありません。
5-2.話し合いの場を設ける
DVについて、当事者同士で話し合いの場を設けましょう。このとき、信頼できる第三者に同席してもらうことをおすすめします。DV男は世間体を気にするので、第三者の目があれば危害を加えようとしてこないはずです。話し合いでは、事実に基づいて淡々と話し、改善を要求してください。なお、話し合いの後は、新たなDV被害を防ぐために、なるべく身を隠すことをおすすめします。友人の家やビジネスホテルなど、一時的にでも非難する場所を確保しましょう。
5-3.専門家に相談する
DV男ときちんと別れたい・報復が心配だという場合には、専門家に相談することをおすすめします。たとえば、以下のようなところに相談しましょう。
- DVの悩み・相談をしたい:配偶者暴力相談支援センター・各自治体の相談窓口など
- DVの客観的な証拠が欲しい:探偵事務所
- 慰謝料請求したい・離婚したい:法律事務所
なお、当アヴァンスでもDV男の行動調査や素行調査などにより、問題解決に向けてお役に立てます。まずは、お気軽にご相談ください。
6.DV男の特徴に関するよくある質問
最後に、DV男の特徴に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.泣きながら「もうしないから別れたくない」と言われたのですが?
A.信用してはいけません。DV男は、反省しているように見えても、また繰り返すものです。別れたくないと言われても、無視してください。
Q.日によって優しいときとDVを加えるときと差が激しいのはなぜ?
A.機嫌のアップダウンが激しいのも、DV男の特徴です。機嫌がいいときは優しくしてくれますが、機嫌が悪いときは何もしていなくてもDVに至ることがあります。
Q.DVを理由に離婚したい場合はどうすればいい?
A.まずは、DVの事実を証明する必要があります。DVを受けた記録・DVによるケガや精神的な病気による治療実績などを用意しましょう。証拠をそろえたら、弁護士などの法律家に相談してください。
Q.DVは愛情表現のひとつというのは本当ですか?
A.いいえ。どんな理由があるにせよ、暴力を振るうことは許されません。愛情表現のひとつと言われて納得しないでください。
Q.子どもには理想の父親なのに妻にだけDVをするのはなぜ?
A.DV男は、妻・母親というものの理想が高いため、少しでも至らない点があると我慢できなくなるからです。また、子どもは自分と血がつながっているため、何としても守るべきだ強く思っていることでDVの被害がおよばないのでしょう。
まとめ
今回は、DV男の特徴について詳しく解説しました。DV男は、パートナーに暴力を振るうことで、自らの欲求不満を解消しているに過ぎません。どんなに親しい関係であっても、暴力を振るうことは許されないのです。人の本質を変えることは難しいので、別れることをおすすめします。まずは、DVの証拠を集め、信頼できる人を交えながら話し合いをしたり第三者機関や法律事務所に相談したりしましょう。自分の身の安全を確保し、一刻も早くDV男から逃げることを考えてください。