夫が家事を手伝わない! どうすれば気持ちよく手伝ってくれるの?

夫が外で働き、妻は家事に専念する。今は、このような家庭の方が少なくなりました。夫婦共働きになると、家事は手分けしてやった方が効率的です。しかし、「夫がちっとも家事を手伝わない」と悩んでいる妻は少なくないでしょう。

そこで今回は、夫が家事を手伝いにくい理由や気持ちよく家事を手伝ってもらう方法をご紹介します。男女平等の世の中になってきたとはいえ、まだまだ家事能力には男女差があるのです。ですから、妻の頼み方にもコツが必要でしょう。夫に何とか家事を気持ちよく手伝ってもらいたいという方は必見です。

  1. なぜ、夫は家事を手伝わないのか?
  2. 夫に家事を気持ちよくやってもらう方とは?
  3. 家事は分担したほうがいいの?
  4. 男性は女性に甘え過ぎない

1.なぜ、夫は家事を手伝わないのか?

まず始めに、夫が家事を手伝ってくれない理由の一例をご紹介します。
お心当たりのある方も、多いのではないでしょうか?

1-1.家事は女性の仕事というイメージがある

既婚者となる年代の方が子どものころは、「家事は母親の役目」というイメージがまだまだ強い時代でした。
子どもが家事を手伝う機会も多かったのですが、女の子だけに手伝わせる家も多かったようです。
子どものころにすりこまれたイメージというのは、なかなか消せません。
ですから、共働きになっても「家事は女性がするものだから、自分は関係ない」と考えている男性もいるでしょう。

1-2.家事の仕方が分からない

結婚するまで家族と暮らしていて、家事は母親任せだったという男性は少なくありません。
また、ひとり暮らしをしていても食事は外食で掃除もほとんどしていなかった、という男性もいるでしょう。
だらしのない女性は世間から厳しい目を向けられますが、男性は「男だからしょうがない」と許されがちです。
ですから、結婚していきなり家事をやれと言われても、できない男性も多いでしょう。

1-3.妻の態度にやる気をなくす

家事は、家や人によってやり方があります。
たとえば、洗濯もののたたみ方ひとつにもマイルールがある人は珍しくありません。
多くのご家庭で、家事は女性主導で行われるでしょう。
しかし、夫のやり方に最初から満足できる妻は少ないのです。
「ここをこうして」「こんなやり方じゃない」とつい言ってしまう人もいるでしょう。
妻からすれば家事のやり方についてアドバイスをしたつもりですが、夫の方は「自分のやり方にケチをつけられた」と思ってしまいがちです。
その結果、家事にやる気をなくしてしまう夫もいるでしょう。

2.夫に家事を気持ちよくやってもらう方法は?

では、これを踏まえて夫に家事を気持ちよくやってもらうには、どうすればよいのでしょうか?
この項では、対策方法の一例をご紹介します。

2-1.具体的に指示をする

「掃除して」「洗濯をして」だけでは、何から手をつけてよいか分からない夫もいるでしょう。
ですから、「家全体に掃除機をかけて」「お風呂を洗って」「洗濯ものを干して」など、具体的な指示をしてください。
そうすれば、夫も何をすればよいか分かりやすいです。
また、家事の量が増えるほど、指示も細かくしましょう。
「床に散らばったものを片付けて、きれいにしてから掃除機をかけて」「お風呂の床のカビが気になるから、掃除が終わったらカビ取り剤を吹きつけておいて」などと指示するのです。
そうすれば、「掃除が不十分」とがっかりすることもありません。

2-2.一緒に家事をする

夫も妻も家事のやり方のお手本はそれぞれの母親、ということが多いでしょう。
ですから、夫と妻で家事のやり方が違うのは当然なのです。
そのため、最初は一緒に家事をしてふたりにとってやりやすい方法を探しましょう。
夫の家事のやり方を、一方的に否定してはいけません。
参考にできるところは参考にしましょう。

2-3.大げさにほめる

女性にほめられてうれしくない男性はほとんどいません。
ですから、家事を手伝ってもらったら大げさなくらいほめてあげましょう。
「そこまでしなければならないの?」と思う女性もいると思います。し
かし、全くの家事初心者の男性が家事をすることは、思っている以上に大変なのです。
また、ほめられると脳から快楽物質が分泌されます。
もう一度快感を味わいたくて、ほめられた行為をすることが習慣になることは珍しくありません。
ですから、夫が家事をしたらお礼とねぎらいの言葉を忘れずに。
そうすれば、夫も気持ちよく家事を手伝ってくれるでしょう。

3.家事は分担したほうがいいの?

家事というのは、「ここまでやればよい」という区切りがつけにくい仕事です。
また、状況によって突発的にやらなければならない家事もあるでしょう。
ですから、あまり厳格に「この家事は夫の役割、妻の役割」と区切ってしまうと、それ以外の家事に目が行き届かなくなります。さらに、男性より女性の方が家の汚れや不備に気がつきやすいでしょう。
ですから、「夫は気にならないけれど、私が気になってしょうがない」と家事をしてしまう妻は少なくありません。
その結果、「妻がやっているからいいや」と家事をさぼりだす夫もいるのです。
なので、家事を分担するのではなく一緒に家事をする時間を決めましょう。
共働きならば、休日の1~2時間を家事の時間に充てるのです。
そうすれば、夫も妻も働きますから、役割を分担しやすいでしょう。
また、平日も時間があるのなら、10分だけでも家事をすると汚れ具合が違ってきます。

4.男性は女性に甘え過ぎない

男女平等になったとはいえ、家の中では男性が女性に甘えっぱなしという方も少なくないでしょう。
中には、「自分の下着すらどこにしまってあるのか分からない」という人もいるかもしれません。
妻が元気なうちは、それでも問題ないでしょう。
しかし、妻が家事のできない状態になると、家事ができない男性は生活ができなくなってしまいます。
統計によると、妻に先立たれた男性は寿命が10年縮まるそうです。
つまり、家事ができないと、寿命まで縮まってしまう可能性があります。
ですから、「妻がうるさいから」ではなく、自分のために家事を覚えましょう。
今は、掃除機や洗濯機などの便利な道具があります。
男性でも、短時間で家の中をきれいにできるでしょう。
また、家事の苦労をしれば家をきれいに使おうという気持ちもわいてきます。
今まで家事をやったことがない人も、明日からチャレンジしてみましょう。
何歳からでも遅くはありません。

おわりに

いかがでしたか?
今回は、夫が家事をしてくれない原因や家事を気持ちよく手伝ってもらう方法をご紹介しました。
まとめると

  • 既婚者の年代の男性は、「家事は女性がするもの」と思いがちで、家事に積極的になれない人も多い。
  • 家事のやり方が分からないので、抽象的な指示では何をしたらよいのか分からない男性もいる。
  • 家事のやり方に文句をつけられると、やる気をなくす男性も多い。
  • 家事を一緒に行い、たくさんほめてあげると男性はやる気を出す。

ということです。
また、今は男女ともに仕事が生活の中心というケースも多いでしょう。
ですから、どうしても家事をする時間が取れないというときもあるかもしれません。
そんな場合は、家事サービスの利用も検討しましょう。
お互いに「相手が家事をしないせいで家が汚い」と非難しあっても、問題は解決しません。
今は、時間単位で家事を引き受けてくれるサービスもあります。
忙しいときはどんどん利用しましょう。