別室のほうがよく眠れる? 夫婦で寝室を別にするメリット・デメリットは?

夫婦の寝室を同じにするか別にするかは、意見が分かれるものです。最近は、「夫婦で寝室は別の方がよい」という意見がやや優勢でしょう。しかし、夫婦が別室で眠ると思わぬデメリットがあるのです。

そこで、今回は夫婦が別の寝室を作るメリット・デメリットをご紹介します。夫婦別室で眠る理由は、「ぐっすり眠るため」という方も多いでしょう。なので、夫婦同室でも安眠できる方法もご紹介します。夫婦の寝室を別室にするか同室にするか迷っているという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 夫婦別寝は離婚の始まり?
  2. 夫婦の寝室を分ける理由やメリット
  3. 夫婦別寝のデメリットは?
  4. 夫婦同室でもぐっすり眠るための工夫
  5. 夫婦別寝でも夫婦仲を円満に保つには?

1.夫婦別寝は離婚の始まり?

日本では、世界でも夫婦が別々の部屋で眠る割合がほかの国に比べて高いそうです。
しかも、夫婦の年齢が上がるほど寝室を分ける割合が増えていきます。
では、外国はどうかというと、欧米では夫婦同室で眠るのが当たり前だそうです。
中には「夫婦別寝は離婚の始まり」ととらえる国もあるとか。
しかし、夫婦の寝室を分けるには、それだけの理由があります。
次の項では、夫婦別寝にした理由やメリットをご紹介しましょう。

2.夫婦の寝室を分ける理由やメリット

この項では、夫婦の寝室を分ける理由などをご紹介します。
決して夫婦仲が悪いわけではなく、悩んだ末にということも多いのです。

2-1.夫婦同室で睡眠不足になる?

夫婦別寝を選んだ方々に理由を聞くと、「安眠のため」と答える方が多いです。
仕事によっては、夜遅く帰ってくる方もいるでしょう。
また、逆に朝早くから仕事に行くために、夜も早く寝るという方もいます。
今は夫婦共働きのご家庭が多く、夫婦で出勤時間や帰宅時間が異なる方も珍しくありません。
ですから、寝室に入る時間が別々だと、片方が睡眠不足になってしまうことも多いのです。

2-2.快眠の条件は人によって違う

「どんなところでもぐっすり眠れる」という人もいれば、「枕やシーツが変わっても眠れない」という方もいるでしょう。
夫婦がどちらともどこでもよく眠れる、というタイプならば問題ありません。
しかし、安眠するための条件が厳しい人ほど、ほかの人と眠るのは大変です。
また、夫婦どちらかがひどいいびきをかく、という場合も安眠のさまたげになるでしょう。

2-3.夫婦別室で眠ることのメリット

夫婦別室で眠ることのメリットは、やはり安眠です。
寝不足は体だけでなく心にも悪影響を与えます。
「夫婦で寝室を分けたら、ケンカが減った」という方もいるのです。
また、ひとりの時間というのも、意外と大切なもの。
家族で暮らしていると、なかなかひとりになれる時間は少ないのです。
ゆっくりと自分の好きなことをしていると、ストレスも解消しやすくなります。

3.夫婦別寝のデメリットは?

しかし、夫婦別寝はメリットだけではありません。
この項では、夫婦別寝のデメリットをご紹介します。

3-1.夫婦の距離が開いていく

結婚生活が長くなると、夫婦でスキンシップを取ることも減っていきます。
夫婦一緒に寝ていると、スキンシップを取りやすいでしょう。
しかし、別室で寝ていると「わざわざ誘うのも」と思ってしまいがち。
その結果、夫婦の距離が開きやすいのです。

3-2.ケンカをすると仲直りしにくい

夫婦でケンカすることは珍しくありません。
しかし、夫婦別室で眠っていると仲直りのきっかけがつかみにくいのです。
同室で寝ていると、ちょっとしたきっかけで会話が始まることもあるでしょう。

3-3.夫婦がお互いの異変に気づきにくい

睡眠中に急に呼吸が止まったり眠りが浅かったりするなど、寝室で気づける病気の兆候は多いです。
夫婦同室で眠っていると、相手の異常にも気づきやすいでしょう。
特に、精神的な病気を発症している場合は、自分でも自覚がないことが多いです。
夫(妻)に異常を指摘されて病院に行った結果、病気が見つかったということもあります。
夫婦別室で眠っている場合は、朝まで相手の状態が分かりません。
これは、夫婦別寝の一番のデメリットといえるでしょう。

4.夫婦同室でもぐっすり眠るための工夫

しかし、いくら夫婦同室で眠りたくても安眠できなければストレスがたまります。
夫婦同室でお互いがぐっすり眠るためには、ベッドや布団を工夫しましょう。
ダブルベッドで寝ているという方は、ベッドを分けてみてください。
たとえくっつけていても、同じベッドと別々のベッドでは、振動などの伝わり方が違います。
また、ホテルのツインルームのように間へサイドテーブルなどをはさむと、就寝時間が違っても相手を起こしにくいでしょう。
眠りやすい温度が夫婦で違うという場合も、ベッドや布団を分けていれば寝具を工夫しやすいです。
さらに、ひどいいびきをかく場合は、睡眠時無呼吸症候群や副鼻腔炎(ふくびくうえん)の可能性があります。
一度耳鼻咽喉科を受診してみてください。

5.夫婦別寝でも夫婦仲を円満に保つには?

では、最後に夫婦が別々の部屋で寝ていても夫婦が円満でいる方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

5-1.お互いに努めて会話をする

前述したように、結婚期間が長くなるほど夫婦間のスキンシップは減っていきます。
中には、会話もあまりしないという夫婦もいるでしょう。
特に、年配の夫婦ほど「黙っていても気持ちは分かるはず」という思いも強いです。
しかし、いくら長年連れ添った夫婦でも、言葉にしなければ気持ちは伝わりません。
ですから、努めて会話をしましょう。
特に、食事時は今日あったことを話しながら食べるようにすると、夫婦のスキンシップがうまくいきます。

5-2.ケンカをしたときは一緒に寝る

ケンカをすると、夫婦といえどもお互いの顔も見たくないと思うかもしれません。
しかし、ケンカをしたときほど、夫婦は一緒に寝た方がよいのです。
特に、子どもがいる場合は寝室が夫婦ふたりきりになれる唯一の場所。
ですから、そこで話し合うこともできます。

5-3.記念日を大切にする

お互いの誕生日や結婚記念日などを大切にしましょう。
たとえ安価なものでもプレゼントをあげると、相手への愛情も高まります。
また、子どもが大きければ夫婦ふたりだけで旅行に出るのもお勧めです。
旅行ならば、同室で眠れるでしょう。
また、シチュエーションが変わると愛情も高まりやすくなるものです。
普段会話の少ない夫婦も、旅先ならば話すことも多いでしょう。

おわりに

いかがでしたか?
今回は、夫婦が別の部屋に眠るメリットやデメリットなどをご紹介しました。
まとめると

  • 夫婦が別の部屋で眠った方が安眠できるという意見は多い。
  • 寝不足になるとストレスもたまり、相手への愛情が減ってしまう。
  • 別々の部屋で眠ると夫婦の間で距離が生まれやすい。
  • お互いの異常や病気に気づきにくい。

ということです。
夫婦別室で眠っていても仲のよい夫婦もいます。その逆も多いでしょう。
しかし、できたら同室で眠った方が、夫婦のコミュニケーションは取れやすいです。
日本は、あまり夫婦の間で愛情を表すような態度をとりません。
特に、年配の男性は妻を空気のように思っている方も少ないでしょう。
これで寝室まで分けてしまえば、夫婦というより同居人のようになってしまいます。
夫婦で寝室を分けるならば、今まで以上にコミュニケーションを取る努力をしましょう。
そうすれば、夫婦仲もよくなる可能性があります。