家庭環境の影響大です! 夫婦不仲が子供に与える悪影響とは
最近、子供の成績が下がったりひねくれた性格になったりして困っていないでしょうか。実は、夫婦不仲だと子供に悪影響となります。離婚や不倫などを繰り返すと少なからず子供にも影響するもの。そこで、家庭環境が子供に与える環境についてまとめました。
1.家庭環境が子供に与える影響
子供は大半の時間を家で過ごします。そのため、家庭環境から受ける影響は大きいと言われているのです。では、どのような影響を受けるのか確認しておきましょう。
1-1.子供に性格は遺伝する?
現在、遺伝が子供に影響を与えるものは顔や体のパーツだと言われています。性格に関しては、まだ研究の途中となっているのです。
現時点の研究結果では、子供の性格は「遺伝」と「生活環境」の両方を受けていると言われています。遺伝的な部分は「気質(きしつ)」が大きく影響していると言われているのです。
「気質(きしつ)」とは、他者とのかかわり方や行動パターンのこと。子供の活動性・環境への順応性・物事への反応の強さ・気分の上下などは、親からの遺伝が強いと心理学的な研究で明らかになっています。
それ以外の部分は、子供が育った環境や親との関係性が大きく影響しているのです。人の根幹となる「気質(きしつ)」が骨ならば「性格」は肉と言えます。家庭環境から受け取る知識や価値観は「性格」に影響するもの。その知識や価値観は、家庭環境や親から受けるものが多くなります。
たとえば、兄弟でも性格は大きく違ってくるもの。兄弟で性格が変わるのは、生まれた順番で育て方・遺伝の違いによって変わってくるのです。
1-2.良い・悪い影響のどちらも子供は感じ取る
子供の根本的な「気質(きしつ)」は、遺伝の部分が大きいので変わらないもの。しかし、性格は外部からの影響が強いので家庭環境からの影響を大きく受けます。
家庭環境が良ければ子供も真っすぐ成長するものです。しかし、離婚や不倫、家庭でけんかが絶えない、常にピリピリしている状態だと子供の性格に悪影響となります。また、生活の中心となる場所で落ち着けないと成績にも影響すると言われているのです。
2.家庭環境を悪くする原因4パターン
子供にとって家庭環境は、性格や成長に大きく影響します。そこで、家庭環境が悪くなる原因について押さえておきましょう。
2-1.夫婦不仲の状態が続いている
けんかばかりしているような家庭環境はよくありません。離婚などに発展する・しないに関係なく子供に悪影響です。
父母がずっとけんかしているだけで子供に大きなストレスとなります。性格だけでなく白髪や円形脱毛症、摂食障害など身体的な症状としても表れるので注意しましょう。
2-2.両親が家に長期間いない
家庭に父母のどちらかが長期間帰らないのも悪影響です。単身赴任や共働きだけが原因とは言えません。自分たちが忙しくて「今は相手にできない」と、冷たく接することで子供は孤独感や寂しさを感じてしまいます。
また、不倫や自分たちだけ遊びに行くなど子供の相手をしないのも問題です。子供と長い時間過ごせば幸せになったり良い子になったりするとは限りません。その時間の中で「あなたは大事な人」という気持ちで接しないと子供は敏感に察知します。
2-3.祖父・祖母と仲が悪い
夫婦自身ではなくて祖父・祖母との仲が悪いのも悪影響です。表面上では仲がいいのに父・母が祖父・祖母の悪口を言っている場面を見ると人間不信になります。反対に、祖父・祖母が両親の悪口を言っている場面を見ても同じことが言えるのです。
2-4.子供に干渉し過ぎる
子供に干渉し過ぎる環境も子供に悪影響。子供に期待をするあまり干渉し過ぎると自立する気持ちが薄れます。
子供の進学先や習い事、日常生活のすべてを管理すると子供は自分から何もしなくなるもの。自分から何かすることが無くなると社会に出てうまく適合できなくなります。ひどい場合には、子供の引きこもり・依存症・摂食障害などさまざまな弊害が出てしまうので注意しましょう。
3.子供に悪影響を与える親の行動とは
子供にとってよくない家庭環境はさまざま。その中でも、親が子供に取らないほうがいい行動があります。そこで、子供にとって悪影響な行動もチェックしておきましょう。
3-1.子供の前で言い合う
子供の前で夫婦が言い合うのは、子供にとって非常に悪影響です。けんかしたり言い合ったりする風景を見るだけで子供はストレスを覚えます。
また、両親がけんかしていると「自分がこれからどうなるだろう」と生活に不安を覚えるもの。生活に不安や心配事が増えると勉強に身も入りません。その結果、成績にも影響すると思いましょう。
3-2.結果しか見ない
習い事の発表会やテストなどは、子供にとって日ごろの成果を見せる機会です。その課程において悪い部分があれば注意してあげるのも親の務め。そのため、結果だけ見て話をするのも悪影響となります。
結果だけ見て「2位じゃ意味がない」、「なんで満点じゃないの」と言い続けると子供は努力する意味を見失うのです。反対に、結果だけ見て「良かったね」と言い続けるのもNG。どうしてその結果になったのか聞いてあげるのが大切です。
3-3.気分によって子供への接し方が変わる
子供に対して自分の気分によって接するのはよくありません。
気分によって「あれはダメ」、「これはいい」と言っていることが右往左往すると子供も混乱します。言っていることが定まらないと「これを言っても大丈夫かな」と、人の顔色を見るような子供になるのです。
また、顔色をうかがってしまうので積極的になれません。
3-4.誰かと比べる
親なら自分の子供を他者と比べることはあるでしょう。親戚や兄弟、知人などさまざまな人と比べてしまいます。しかし、その感想を直接子供に伝えるのは控えましょう。
子供は他者と比べられることで劣等感を抱きます。劣等感を持つと自信が無くして他人を恨みやすい性格となるのです。特に、再婚して連れ子がいるときは比べないように育てることを心がけましょう。
子供に対して「なんであの子に負けたの」、「あの子より賢くなりなさい」と言うのは控えます。トラウマになってずっと引きずる可能性があるからです。
3-5.支配的な態度で接する
子供に対して「○○しなさい」と命令口調で接するのはNG。子供をコントロールしたり支配しようとしたりする言動は、神経質な性格へと変えてしまいます。また、支配的な環境に置かれた子供は、指示がなければ何もできない子供にもなるので止めましょう。
反対に、子供の言うことを何でも聞いてはいけません。自分の意見が何でも通って育った子供は、我慢をしらないワガママな性格になります。夫婦仲が悪かったり離婚などで子供に負い目があったりしても「しつけ」は必要です。
4.まとめ
いかがでしたか? この記事では、家庭環境による子供のへの影響をまとめました。
子供の性格は、遺伝的な「気質(きしつ)」と家庭環境の影響を受ける「性格」に分けられます。この性格の部分は、家庭環境によって大きく変化するのです。
家庭環境において夫婦仲が悪いと子供も安心して生活できません。その結果、性格だけでなく性格や体において悪影響が出てきます。離婚や不倫などで生活環境が変わるのは、子供にとって大きなストレスです。ストレスを与えないように気持ちをくんであげることが大切となります。