夫への不満はどう伝えたらいい? 3つの上手な伝え方
夫婦といっても、もともとは違う家庭で暮らしていた他人同士です。
生活環境や生活習慣も人によって異なります。
ですから、どれほど仲がよく愛しあっていても違う部分はあるものです。
一緒に生活をしてから、初めて相手の考え方や生活の仕方に驚くのも当然でしょう。
とはいえ、お互いのことが理解できなければ、すれ違いが長く続き、夫の態度や言動への不満がつのることもあります。
それでは、どうすれば口論をしないで夫に不満を伝えることができるでしょうか?
実際に役立つ3つの方法をご紹介します。
1.話すときを選ぼう
1-1.なぜタイミングが大事なのか
同じことを話しても、話すタイミングによって結果は大きく違います。だれでも、疲れているときには問題に巻き込まれたくありません。まして、自分に対する不満を聞く余裕はないでしょう。ですから、不満を聞いてもらうためには、相手の身になって考えるのが大切です。自分ならどのようなときに夫の言うことを聞きやすいか考えましょう。話す内容によってもベストなタイミングは異なるはずです。
1-2.話してはいけないタイミング
夫が疲れているときや仕事から帰ってきた直後に不満をぶつけるのはやめましょう。喧嘩(けんか)になるだけです。とはいっても、休日であればよいというわけではありません。また、夫が努力している点を十分理解して話すのも大切です。夫が改善するため努力している途上なら、夫としては不満を聞くのはつらいでしょう。
また、夫への直接の不満ではなく、家族の問題や別の相談ごとがあるときも、話すタイミングには注意が必要です。話すべきタイミングがわからなければ、夫へ「相談ごとがある」と率直に伝えましょう。時間をあえて取り分けて話すなら、喧嘩(けんか)を避け、率直に伝えることができるはずです。
1-3.自分の気持ちを落ち着けてから話そう
不満を抱えるのはストレスになります。とはいえ、不満を夫に伝えたために喧嘩(けんか)になるなら、ストレスも倍増するでしょう。大切なのは、自分の気持ちが落ち着いてから話すことです。つまり、夫が聞いてくれるタイミングも大切ですが、自分の状態にも不満を伝えるためのベストなタイミングがあります。
不満がつのってイライラしている状態では喧嘩(けんか)ごしの話し方になりかねません。感情がたかまって、夫が受け入れにくい話し方をする危険もあるでしょう。まずは、自分の気持ちを落ち着けてから、落ち着いた口調で不満を伝えてください。誠実な姿勢があれば、夫が聞いてくれる可能性は高いはずです。
2.何を話すかを考えよう
2-1.何を伝えたいのか考える
伝えたい不満を整理して考えましょう。話すためのよいタイミングを見つけても、言いたいことを整理していないなら、夫にはしっかりと伝わりません。とはいえ、不満に感じる点が多いため、どこから話してよいかわからないこともあるでしょう。まずは、自分が何を1番伝えたいのか、夫にどうしてほしいのかを考えてください。
一般的に、男性は問題を提示されたなら解決策を考える傾向があります。つまり、不満を聞くときには「それでは、どうすればよいのか?」という点を夫は知りたいのです。そのため、夫にどうしてもらいたいのかをまず考えましょう。
もし、不満を伝えても解決策がすぐにないことがわかっている場合には、「気持ちを聞いてもらいたいだけ」だと先に伝えてください。そうすれば、夫もあなたの気持ちを理解したいという姿勢で耳を傾けるはずです。
2-2.心にあることが伝わる
何を話すのかも大切ですが、どのようにコントロールしようと思っても、人は自分の心にあるものを伝えるものです。たとえば、夫への敬意を失っているなら、話し方の節々にそのような気持ちが出てしまうでしょう。そのため、心にあることを伝えるようにしてください。
そして、伝えるべきでないことは考えないようにします。忘れて許すのです。心にあることを抑えるのはストレスにもなり、実際のところ何の解決にもなりません。
2-3.相手がどう感じるかを考えよう
相手がどう感じるかを考えるなら、話すべきことをしぼりこめます。不満を言うのは、自分の気持ちのためでしょうか。自分の気持ちだけではなく、相手の気持ちも大切にしてください。よいコミュニケーションで平和な夫婦生活を楽しみたいからこそ、ふたりで率直に気持ちを伝えあうのです。不満があるということは、夫に改善してもらいたい点があるからでしょう。
とはいえ、自分にも改善するべき点があるはずです。お互いのできていない部分言い合うのは建設的ではありません。夫に不満を言いたいなら、夫から自分への不満も喜んで聞くぐらいの姿勢が必要です。
3.上手な不満の伝え方
3-1.親切な話し方は大切
どれほどよいタイミングで整理された内容を話しても、話し方にとげがあるなら、伝えたい内容も伝わりません。一方、話すタイミングが違う、または話す内容がまとまっていないとしても、親切でやさしい話し方をするなら、しっかりと伝えることができるはずです。不満を伝えるときには、つい感情が入るでしょう。しかし、徹底して親切な話し方を心がけてください。夫を責めている、見下げているといった印象を与えてはいけません。誠実な気持ちを伝えましょう。
3-2.言い返すのはやめよう
上手に不満を伝えても、夫は気分を害することもあります。逆にあなたを責める発言をすることもあるでしょう。決して言い返してはいけません。ほとぼりが冷めるまで待ちましょう。最初の不満が小さな問題でも、このような気持ちのすれ違いや言い合いが問題を大きくするのです。
3-3.どうしても我慢できないなら
不満を抱えすぎると夫婦の関係に亀裂が入ります。しかし、どんなに不満を上手に伝えようとしても、夫が変わらないこともあるでしょう。夫が一切耳を貸さないケースもあります。そうではあっても、すぐに夫婦関係が終わったと結論してはいけません。
もちろん、「夫が親切に対応しないのは自分に責任がある」とは考えないでください。ときには、夫が親切ではない理由は、もっと深刻な問題が原因である可能性もあります。もちろん、何の証拠もなく夫の貞節を疑ってはいけません。しかし、心当たりがあるのなら、深刻な状態になる前に、疑いを解消することをおすすめします。
まとめ
夫への不満があるなら、いつ話すか、何を話すか、どのように話すかを考えましょう。喧嘩(けんか)になる状況は徹底して避けてください。最初は小さな問題であっても、言い合いが続くなら夫婦の深刻な問題になりかねません。夫婦間の愛情は継続して育てるべきものです。深刻な不和を放っておいてはいけません。どうぞ落ち着いた環境でしっかり話し合いましょう。問題があるなら、解決を遅らせてはいけません。