隠しカメラが部屋にあるかも? 見つけ方や発見のコツを紹介します!
隠しカメラによる盗撮の被害は、年々増えてきています。更衣室や温泉・プール・映画館などはもちろんのこと、場合によっては自宅の中を盗撮されていることもあるでしょう。私生活を覗き見られる気持ち悪さはもちろんのこと、盗撮映像がネット上に流出した場合、その被害は計り知れません。また、ストーカーに盗撮されている場合は、命の危険もあります。
そこで、今回は近年の隠しカメラの性能や盗撮事情・隠しカメラの見つけ方をご紹介しましょう。
この記事を読めば、隠しカメラの発見方法だけでなく調査を依頼できる業者なども分かりますよ。盗撮されているかもしれない、と悩んでいる方はぜひ読んでみてくださいね。
1.隠しカメラと盗撮事情
はじめに、隠しカメラの種類や盗撮の種類、盗撮をする目的などをご紹介します。なぜ、盗撮の被害は増えているのでしょうか?
1-1.盗撮とは?
盗撮とは、本人の許可なく写真を撮影したり映像を撮ったりすることです。映画スターやアイドルなど、広く顔が知られている人でも、撮影許可のない場所で本人に無断で撮影をすれば盗撮になります。
最近のスマートフォンは、動画や写真をボタン一つで撮影できるものが一般的で、何かあるとすぐに写真や映像を撮ることが習慣になっている方もいるでしょう。同時に、盗撮される可能性も高くなっているのです。
1-2.隠しカメラとは?
隠しカメラとは、カバンや服の中に簡単に隠せる小さなカメラや、ライター・時計・USB・お菓子のパッケージなどに偽装されたカメラのことです。無線式のカメラならば、しかけるだけで遠くからから映像を確認することもできるでしょう。
また、パソコンについているカメラもハッキングをされてしまうとば隠しカメラに変身します。今のパソコンはwebカメラが標準装備となっているので、部屋を盗撮する目的でパソコンをハッキングする犯罪者もいるのです。
1-3.盗撮は何のために行われるのか?
盗撮をする目的は、
- 個人の趣味
- 映像を売買するため
- 調査のため
- ストーカー目的
などが一般的です。電車やエスカレーターで女性の下着を盗撮して捕まった、というニュースはよく聞くと思いますが、性癖の一種として盗撮を行うこともあるでしょう。また、トイレや更衣室・プール・浴室の盗撮映像や写真は高値で売買されることもあります。場合によっては女性が盗撮を行い、販売することもあるのです。映画館での盗撮は、違法DVDを作るために行われます。ストーカーが監視目的で盗撮を行う場合、行為がエスカレートしていくこともあるでしょう。
1-4.年々見つかりにくくなっている隠しカメラ
技術の進歩により、隠しカメラはどんどん小型化しています。カメラのレンズが小さいものほど、見つけにくいでしょう。また、スマートフォンについているカメラは、シャッターを切るときや録画開始の際、必ず音が出るように設定されています。しかし、シャッター音などを消すアプリも販売されているため、電話をかけるふりをして盗撮をする人もいるのです。さらに、赤外線カメラならば暗闇でも撮影ができるので、電気を消しても盗撮は防げません。
2.隠しカメラの見つけ方
この項では、隠しカメラが設置されていることが多い場所や、見つけ方のコツをご紹介しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。
2-1.隠しカメラが隠されていやすい場所とは?
隠しカメラをしかけるところは、部屋全体が撮影できる場所が最適といわれています。そのため、ロッカーの上など高い場所にしかけられていることが多いのです。ロッカーの上に荷物がつまれている場合は、その隙間などに隠されているかもしれません。また、撮影者がいる場合は、カバンなどに穴が開けられており、そこからカメラのレンズが覗いていることもあります。浴室やプールの場合は、タオルや石けんなどを入れたバッグの中にカメラを隠して持ち込んでいることもあるでしょう。
ちなみに、女性の裸だけでなく男性の裸を盗撮する方もいます。
パソコン周辺にも注意してください。USBにカメラが仕込まれている場合もあるのです。また、トイレの場合は個室に置かれたゴミ箱の中に隠しカメラが設置されていた例もあります。
2-2.隠しカメラを発見する方法
人がカメラを操作している場合、よほど慣れていない限りカメラを隠し持っている荷物の扱いが不自然になるでしょう。温泉やプールの場合は、荷物を持ったまま長い間うろうろしている人は怪しいといえます。
無線カメラの場合は、カメラが発信する電波をキャッチする専用のグッズがありますので、必要ならば購入してみましょう。不自然に積まれた荷物の中や隙間を探してみるのも有効な方法です。
パソコンがハッキングされているかどうかを調べることは非常に難しいため、使用していないのならば、カメラにシールなどをはって塞いでしまいましょう。これでたとえwebカメラを遠隔操作されても盗撮はできません。
赤外線カメラを発見したい場合は、部屋を暗くしてスマートフォンのカメラを起動し、部屋の中を見渡してみましょう。赤外線が白く光ります。
2-3.隠しカメラを発見したら?
隠しカメラを発見したら、警察に連絡をしましょう。盗撮行為自体は違法ではありませんが、都道府県が独自に迷惑防止条例を制定している場合は、条理違反の罪で逮捕されます。東京でも盗撮は迷惑防止条例で禁止されていますので、東京都で第三者の下着や裸を許可なく撮影すれば、逮捕されるのです。また、上映中の映画が映画館で盗撮された場合は、知的財産権侵害という法律が適用されます。
隠しカメラは盗撮の重要な証拠ですので勝手に取り外さず、警察に取ってもらいましょう。被害届も出してください。
盗撮犯を確保した場合も、速やかに警察へ連絡しましょう。殴るなどしてけがをさせてはいけません。
3.隠しカメラの調査を依頼する方法
この項では、隠しカメラの調査を依頼する方法をご紹介します。どのような業者が引き受けてくれるのでしょうか?
3-1.隠しカメラの調査を行ってくれる会社とは?
隠しカメラの調査を行ってくれる業者には、探偵業者や警備会社があります。警備会社の場合は、警備を依頼している一般住宅や会社に対するオプションとして調査をしているところが多いので、警備会社を利用している方は依頼してみましょう。その他の方は、探偵業者に依頼するのがよいですね。
3-2.業者の選び方
探偵業者であれば、どこでも隠しカメラ調査を行ってくれるわけではありません。ホームページを開設している探偵業者も多いので、インターネット経由で業者を探すと便利です。盗聴器の調査を行ってくれる探偵業者は隠しカメラの調査も行っているところが多いでしょう。
3-3.依頼の方法や料金相場
ホームページから相談依頼を行っている探偵業者も多いので、一度相談をしてみましょう。電話でも依頼できます。相談したからといって必ずしも依頼しなくてはならない、というわけではありません。相談だけでしたら無料、という業者もあります。料金は、探す場所の広さによって異なりますが、数万円~10万円以内が相場です。
ただし、盗撮者が定期的にやってきている可能性が高いという場合は、警察に依頼した方がよいでしょう。
3-4.探偵業者なら、その後の調査も依頼できる
探偵業者ならば、隠しカメラをしかけた犯人を特定する調査を続けて依頼できます。個人の家にしかけられた隠しカメラは、ほとんどが顔見知りがによるものです。ですから、しかけた人を特定することも比較的簡単でしょう。その後、警察へ被害届を出してもいいですね。
3-5.業者の選び方や注意点
探偵業者の中には、いい加減な調査をして法外な料金を請求する悪徳業者もいます。優良な業者は必ず事務所を構えており、警察からもらった探偵業の許可証を事務所内の見やすいところに掲げているでしょう。連絡方法が携帯電話だけという業者や、不安ばかりをあおって高額な調査費用をすぐに払わせようとする業者には依頼しない方がいいですね。初めて依頼する場合は、ある程度知名度のある大きな探偵業者の方が安心でしょう。
4.隠しカメラに関するよくある質問
Q.隠しカメラを部外者がしかけた場合、損害賠償などは請求できますか?
A.民事訴訟を起こせば可能です。
Q.隠しカメラの映像が売買されていた場合、取り戻せるでしょうか?
A.取り戻せますが、ネットにアップされた場合は完全削除が難しいのが現実です。
Q.不特定多数の人々が出入りし、更衣室やトイレがある施設の経営者ですが、どうすれば盗撮を防げますか?
A.見回りをこまめに行い、不審な荷物は面倒ですがいちいち確認しましょう。また、荷物を不自然に抱えた方への声かけもしてください。
Q.知らずに盗撮犯になってしまうことはありますか?
A.たとえ景色を写したものであっても、第三者が顔のはっきり分かる状態で写りこんでいる写真をSNSにアップしてはいけません。
Q.ストーカーに盗撮されている場合は、やはり危険度は高いのでしょうか?
A.できれば引っ越しなども視野に入れてください。
5.おわりに
いかがでしたか? 今回は隠しカメラの見つけ方を中心に、いろいろとご説明しました。盗撮は、いまや誰もが手軽に行うことができます。ほんの出来心や面白半分に行ってしまう方もいるでしょう。盗撮スポットなどと認定されてしまうと、盗撮者が数多く集まってくるかもしれません。隠しカメラを見つけたら穏便に対処しようなどと思わず、しっかりと対応してください。警察などに相談実績を作っておくと、スムーズにことが運ぶでしょう。1人暮らしの女性の場合は、それだけで盗撮対象になったりします。マンションの上階に住んでいても安心せず、無防備な姿でベランダに出たり窓際に近寄ったりしないようにしましょう。それだけで防げる被害があります。