不倫の証拠がない場合の対策は? 調査依頼時のポイント・費用などまとめ
「夫や妻が不倫をしているかもしれない」と疑ったとき、証拠が欲しいと考える方は多いでしょう。不倫の証拠は、不倫の事実を相手に認めさせるものであるとともに、離婚調停や裁判・慰謝料請求の際に大変重要な材料となってきます。証拠は、不倫の事実を客観的に断定できるものです。しかし、自分で証拠を集めようと思ってもなかなか難しいものでしょう。
そこで今回は、不倫の証拠がない場合の対処法や、証拠収集の集め方などについてご説明します。
不倫に悩んでいる方、裁判や慰謝料請求で使える証拠が欲しいとお考えの方はぜひ最後まで読んでみてください。「とにかく不倫の証拠を押さえたい!」という方は3章から読みましょう。
1.不倫の証拠とは?
まずは、不倫の証拠の必要性や、どのようなものが証拠となるのかをご説明します。
1-1.離婚してもしなくても不倫の証拠は重要
1-1-1.不倫の証拠を離婚調停で使う
離婚となった責任がどちらにあるのかを判断する際に不倫の証拠は重要です。基本的には不倫した側が有責者となり、離婚調停が成立すれば離婚という流れになります。
1-1-2.不倫の証拠を慰謝料請求で使う
浮気の証拠と関係性が強いのが慰謝料請求です。慰謝料は、不倫した配偶者と不倫相手から請求できます。また、慰謝料請求は離婚しなくても請求することが可能です。
1-1-3.不倫の証拠を親権で使う
離婚する際、不倫の有責は直接的には親権にかかわらないものの、調停や裁判での心証に大きく影響を与えるでしょう。また、不倫によって家事がないがしろになった・収入を家計に入れなくなったなど、子育てに悪影響が出た場合には親権にかかわることが多くなります。
1-2.不倫の証拠は客観性が重要
不倫の証拠と一口にいってもさまざまなものがあります。不倫した配偶者や不倫相手が、自主的に認めてくれればよいですが、そうでない場合は客観的に不倫が証明できるような写真・動画や、調査会社による正式な報告書などが必要となる場面もあるのです。配偶者と不倫相手がホテルや自宅などへ一緒に入る場面をとらえた写真であれば、不貞行為があった証拠として使える可能性が高くなります。
1-3.証拠になりにくいものとは?
1-3-1.不貞行為が証明できないもの
LINEのやりとりやお店での食事風景の写真など、「会っていただけ」と言い逃れできるようなものは、不倫の証拠にはなりがたいでしょう。ただし、それらをもとに不倫の事実を認めさせる流れにすることも可能なので、まったく役に立たないというわけではありません。
1-3-2.口頭だけの自白など、記録に残らないもの
不倫した配偶者や不倫相手が、口頭で不倫を認めた場合でも、調停や裁判では「言っていません」と覆されることも珍しくありません。自白は必ず録音するか念書(謝罪文)を書かせましょう。また、自白の席に両親や友人を同席させても証人にはならないので注意してください。
2.不倫の証拠がない場合の対処法は?
次に、不倫の証拠がない場合の考え方についてご説明します。
2-1.確実な証拠をつかむのは難しい
前述したように、ホテルへ一緒に入るシーンなどをとらえられれば確実な証拠となります。ただし、そのようなシーンを一般の人が撮影するのはほぼ不可能でしょう。不倫する日時を分かったうえで、車などで移動・追跡したり待ち伏せしたりといった行為も必要です。また、スマホでの写真では本人特定が難しいこともあり、夜間撮影や望遠機能などのある本格的なカメラが必要となることもあります。
2-2.証拠がなくても慰謝料請求はできるが……?
証拠がない場合でも、慰謝料請求は可能です。ただし、不倫した配偶者や不倫相手に善意や反省の意思があり、自主的に不倫関係を認めたり、支払うことを認めた場合に限ります。つまり、不倫関係を認めていない場合には、やはり証拠が必要となるのです。また、相手も弁護士をつける可能性もあるため、たとえば家の話し合いの際は不倫を認めていても、弁護士からのアドバイスによって、いざ裁判になったら突然不倫を認めない供述をする可能性も大いにあります。
2-3.不倫の証拠をつかむ必要性とは?
不倫の証拠が必要となる場面についてまとめました。
- 慰謝料請求をしたい場合
- 不倫相手の情報を知りたい場合(証拠集めとともに身辺調査も)
- 離婚の有責者を決めたい場合
- 親権を取りたい場合
- 話し合いで相手に反省させたい場合
3.不倫の証拠を押さえたい!
次に、実際に不倫の証拠を集める方法についてご説明します。
3-1.自分でできる証拠集めは配偶者の観察
基本的に、一般の方が写真撮影や待ち伏せによって決定的な証拠を押さえるのはほぼ不可能と思っていたほうがよいでしょう。曜日や時間帯・機嫌やおしゃれをして出かけた日など、記録しておくと、不倫する日時の傾向が分かるかもしれません。また、運よくスマホなどを盗み見ることができた場合は写真を撮っておくことをおすすめします。ただし、最近ではスマホにロックをかける方がほとんどなので、中身を見るチャンスは極めて低いといえるでしょう。
3-2.どうしても証拠が欲しければプロに相談
以下のような場合は、プロに証拠集めや調査を依頼することをおすすめします。
- 配偶者がなかなか不倫を認めない場合
- 不倫相手にも慰謝料を請求したい場合
- 不倫相手の情報が一切分からない場合
- 配偶者が不倫しているか分からず白黒つけたい場合
3-3.プロによる調査費用とは?
プロによる不倫調査費用は、調査時間によって前後します。会社によっては着手金・成功報酬・別途経費・出張費用などがかかるでしょう。ご参考までに、アヴァンスの調査費用をご紹介します。
- 1日お試しパック(4h):4.5万円
- 4日パック(16h)19万円
- 6日パック(24h)28.5万円
- 8日パック(32h)38万円
3-4.調査会社を選ぶ際のチェックポイント
不倫の証拠集めを依頼する調査会社を選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 実績が豊富であること
- 料金が分かりやすいこと
- 無料相談ができること
- 調査打ち止め・延長などはきちんと相談があること
3-5.調査時間を縮めれば費用の節約に
基本的に、調査費用は調査時間によって前後します。当然調査時間が長いほど料金が多くかかるため、ズルズルと調査をするよりも日時や時間帯を絞って調査したほうが効率的でしょう。アヴァンスでは、調査中1時間おきにお客様へ連絡を入れるため、調査の打ち止めがしやすく、無駄な調査時間がかからないメリットがあります。また、調査の時間帯を絞るためには、前述のような、帰宅時間や機嫌などの観察が役立つでしょう。
4.不倫の証拠についてよくある質問
不倫の証拠についてよくある質問にお答えします。
Q.不倫相手に慰謝料を請求できないときとは?
A.以下のような場合は慰謝料を請求することができません。
- 不倫相手がまったく分からず連絡を取れない場合
- 既婚者であることを不倫相手が知らなかった場合(知らなくても仕方なかったといえる状況)
- 風俗など
- すでに婚姻関係が破綻していることが明らかな状況下での不倫の場合
Q.不倫が疑われる行動パターンとは?
A.以下のような内容が多くあてはまる場合、不倫をしている可能性があるといえるでしょう。
- 残業・出張が不自然に多くなった
- 趣味や服装が変わった
- おしゃれになった
- 急に機嫌がよくなった(悪くなった)
Q.不倫相手も既婚者だった場合慰謝料はどうなる?
A.いわゆるダブル不倫の場合、慰謝料の流れは主に以下のとおりとなります。
A家妻とB家夫が不倫をした場合
- A家夫→A家妻(配偶者)・B家夫(不倫相手)に請求できる
- A家妻×
- B家夫×
- B家妻→B家夫(配偶者)・A家妻(不倫相手)に請求できる
※状況によって請求可否は異なります。
Q.無料相談ではどんなことができる?
A.アヴァンスの無料相談では、電話もしくは来訪による相談と、メールによる相談を選ぶことができます。女性スタッフに相談することも可能です。相談後無理に契約を結ぶようなことは絶対にありませんのでご安心ください。
Q.不倫行為に対する復讐(ふくしゅう)・報復の手助けはしてもらえますか?
A.人権侵害・差別行為・法令に触れる行為・別れさせ工作などは一切承っておりません。
まとめ
不倫の証拠についての考え方や調査方法、プロへ調査依頼するポイントなどをご紹介しました。夫や妻の不倫行為を疑っている場合や、証拠がつかめない場合には、一度プロに相談してみるとよいでしょう。一人ではどうにもできなかった問題が解決できる可能性もあります。また、離婚有無にかかわらず慰謝料を請求できる場合もあるので、弁護士とよく相談しましょう。