営業のサボりは会社の大ダメージに!? サボりを見破る方法と対処法
「営業社員がサボっているかもしれないけれど、確かめる方法が分からない」「どうやって調ベればいいのか」など、営業社員のサボりで悩んでいる方は多いでしょう。仕事をサボる社員がいた場合、勤務態度の問題が企業の大ダメージにつながることもあるのであまく考えてはいけません。しかし、どうすれば営業社員のサボりを見つけ、どのように注意を促せばいいのでしょうか。
そこで、本記事では、営業社員のサボりを見破る方法や調査のポイントなどについて解説します。
この記事を読むことで、営業社員のサボりが発覚したときの対処法が分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.営業社員が仕事をサボることによる問題点
最初に、営業社員が仕事をサボることによる問題点をチェックしておきましょう。
1-1.人件費・経費がかさみ、利益が下がる
営業社員がサボると、その分だけ会社の利益が大きく下がってしまいます。社員のサボりの時間分はしっかりと給与が支払われるため、実際の売り上げに対する人件費と経費がかさんでしまうのです。また、サボりが発覚した場合、ほかの社員のモチベーションも下がるでしょう。その結果、仕事の効率が悪くなり、会社の利益が大幅に下がる恐れがあります。営業社員1人のサボりから複数のサボりに発展し、会社の利益に大きく影響することもあるのです。
1-2.社内風紀の乱れにつながる
営業社員のサボりに周囲が気付き始めると、自然と社内風紀が乱れ始めます。前述したように、ほかの社員も「自分もサボりたい」と思うようになり、全体のモチベーション低下につながるのです。社内風紀が悪くなるほど、人為的ミスが発生しやすくなります。たとえば、仕事に対する意識が低く向上心がない・ルールやマナーを守る人が増えるなどです。社内風紀の乱れは、いずれ会社全体の深刻な問題へと発展することになります。
1-3.会社全体の信用問題に発展するケースも
営業社員のサボりが他社や社会に知られることで、会社全体の信用問題に発展する恐れがあります。「あの会社は社員をきちんと管理していない」「ルールがあまい」などの悪い評判がまわってしまい、取引会社と契約解除になったり、顧客が減ったりしてしまうのです。仕事において信頼関係はとても大切なものなので、信用を失うと倒産の危機に瀕する恐れもあります。
1-4.社員のサボりを放置するのはNG
対処するのが面倒だから……と社員のサボりを見て見ぬフリして放置するのは絶対にNGです。社員のサボりを放置するほど会社に悪影響を及ぼすことになります。ほかの社員から指摘があったとしても無視するのではなく、迅速に対応することが大切です。ただし、サボりをしているのかハッキリと分からないまま相手を責めてしまうと逆効果になります。まずは、営業社員が本当にサボっているのか調べることが大切です。
2.営業社員のサボりを見破る方法
営業社員のサボりを見破る方法とポイントを解説します。
2-1.GPSで社員の勤務状況を調べる
サボりの疑いが出ている社員にGPSをつけて、勤務状況を調べる方法があります。営業社員は社用車や営業車を使用することが多いため、車にGPSをつけてください。GPSは手頃な価格から購入でき、一定期間、きちんと業務を行っているのか調べます。社用車または営業車にGPSを取りつけておけば、車の移動履歴から立ち寄り先や出発・到着時間まで分かるでしょう。明らかに、予定にはない場所へ向かったり、長時間滞在している場所があったりした場合は、疑いがさらに強まります。
2-2.サボる場所や時間帯が把握できれば人員を配置する
GPSである程度サボる場所や時間帯が把握できれば、人員を配置することができます。会社や上司に伝えたスケジュール通りに仕事をしているのか観察し、証拠確保を試みるのです。人員を割くための時間と余裕を持たなければなりませんが、複数日・複数回の証拠を確保しなければなりません。サボり1回の証拠だけでは不十分とみなされてしまうので注意してください。
2-3.会社で調査できない場合は探偵社に依頼する
会社でサボりの疑いが調査できない場合は、プロの探偵社に依頼する方法があります。対象者を調査期間中、ずっと追跡・尾行してくれるので決定的な証拠をつかむことができるでしょう。また、会社側が人員を確保する必要がないため、日常業務に支障をきたす心配もありません。できるだけ短期間で調査を済ませたい・決定的な証拠を押さえたい方におすすめの方法です。
3.営業社員のサボり調査を探偵に依頼する方法
では、営業社員のサボり調査を探偵に依頼する方法とポイントを解説します。
3-1.人事調査・素行調査で社員の動向を調べてもらう
探偵社は浮気・行動調査など個人を対象にしたさまざまな調査を行っています。個人だけでなく、法人に対しても調査が可能です。営業社員のサボり調査を依頼する場合、人事調査・素行調査をお願いすることになるでしょう。人事調査・素行調査では、社員が外でどのような行動をしているのか、社員の行動に疑問がある場合にその対象者を調査することになります。調査期間中に尾行を行い、調査結果が細かく記載された調査報告書をもらう流れです。どこでどんなことをしているのか写真や動画など証拠も押さえることができるため、弁護士や裁判になった場合も有利な状況となります。
3-2.費用は45,000円~
調査期間や内容・方法などで費用は異なりますが、参考として探偵社アヴァンスの調査料金を以下にまとめました。
- 1日お試しパック(4時間):45,000円(税別)
- 4日パック(16時間):190,000円(税別)
- 6日パック(24時間):285,000円(税別)
- 8日パック(32時間):380,000円(税別)
延長する場合、調査員1名1時間ごとに7,500円(税別)追加するシステムとなります。基本的に、調査現場は2名1チームで動きますが、探偵社によって異なるので事前にチェックしておきましょう。
3-3.探偵業者を選ぶポイントをチェック!
「どの探偵業者を選べばいいのか分からない」と悩んでいる方は多いでしょう。街中にはたくさんの探偵業者がありますが、中には不正を働く悪質な業者があるので注意してください。以下にピックアップした探偵業者選びのポイントをチェックし、慎重に選部ことが大切です。
- 探偵業の許可を取得しているか
- 担当者の対応が迅速かつ丁寧に対応してくれるか
- 親身になって話を聞いてくれるか
- 無料相談を受けつけているか
- 料金設定が明確に記載されているか
- 探偵の技術が高く、特殊機材を使うか
- アフターフォローが整っているか
探偵社アヴァンスでは、無料相談や無料見積もりを行っています。どのような内容でも丁寧な対応を心がけておりますので、ぜひ1度ご相談ください。
4.サボりが発覚したときの対処法
営業社員のサボりが発覚した場合、どのような対処をすればいいのでしょうか。ここでは、サボりが発覚した際の適切な対処法について解説します。
4-1.厳重注意処分・けん責処分で済ませる
サボり回数がまだ少ない場合、口頭での注意処分にしておくこともできますが、戒めとするために厳重注意処分またはけん責処分を済ませておきましょう。特に、始末書は取っておかなければなりません。反省文的な色合いが強く出ている始末書は、本人に反省させる機会と猶予を与えることができます。発生経緯・発生原因と理由・反省と謝罪・再発防止策などの内容を書かせてください。始末書が罪の意識を高めてくれます。
4-2.懲戒処分にする場合
厳重注意処分でもサボりをやめなかった・注意しても改める姿勢が見えないという場合は、懲戒処分を選択します。サボりを理由に問題のある社員をクビにすることです。1回・2回程度のサボりで懲戒処分をするのは重すぎますが、サボり行為が相当回数くり返され、反省の色が見えない場合は懲戒処分が懸命でしょう。ただし、懲戒処分にする場合は、サボりの継続性や反復性が証明できるものを用意しなければなりません。
4-3.まずは注意することから始める
営業社員がサボっているから、といきなり懲戒解雇を選択するのはNGです。問題が極めて重大な状況になっている場合は別ですが、いきなり解雇に踏み切ると違法と判断される可能性が高いので注意してください。まず、会社が行うべきことは、問題社員に注意することです。口頭で行うだけでなく、注意内容を書面で交付し記録するのがポイントとなります。「何度も指摘したのに改善されなかった」という証拠を残しておくことが重要です。
4-4.異動・転勤・出向を選択するのもアリ
サボり行為を注意しつつも直らない場合は、ほかの部署に異動・転勤・出向を命じるのも選択肢の1つです。営業ではなくほかの部署に移ることでサボりにくくなる可能性があります。また、職場を変えることで、本人の気持ちの持ちようも変わる可能性があるからです。ただし、出向の場合は社員の同意が原則として必要となります。職種変更を伴う異動命令は、権利濫用にならないかどうか慎重に検討し決定しなければなりません。
5.営業社員のサボりに関してよくある質問
営業社員のサボりに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.なぜ営業社員がサボりやすいのか?
A.営業社員は、すでに取引がある顧客に対して営業を行ったり、まだ取引を行っていない企業に対して訪問や電話でアプローチしたりする仕事が基本です。電話でやり取りすることもありますが、ほとんどは会社を出て外まわりを行います。そのため、ほかの社員が見ていないところで自由な時間を過ごすことができるというわけです。会社にいることが少ないからこそ、サボりやすいのでしょう。
Q.サボりの証拠となるものは?
A.問題社員のサボりを証明するために必要な証拠は、以下に関する記録や写真・映像となります。
- 勤務時間中に外出する場合の立ち寄り先
- 調査対象者が出勤のために家を出る時間
- 外出中の立ち寄り先での滞在時間
- 外出中に接触した人物
- 通勤ルート
- 退勤時間
- 勤務先
1日どこでどんな行動をしていたのか、社外でどんな時間を過ごしていたのかなど、継続的にサボり行為が立証できる証拠が好ましいでしょう。たとえば、「外まわりの営業と言っていたが、その時間インターネットカフェのブースに滞在していた」という事実が数日間あれば立派な証拠となります。
Q.プロに素行調査を依頼するメリットは?
A.安心して証拠集めができることです。個人や会社では調査にかける時間的余裕がないのはもちろん、調査技術不足で証拠集めに時間がかかります。調査経験や技術を持たない素人が調査対象者の尾行を行い場合、本人にバレてしまったり、周囲への注意が疎かになり事故にあったりする可能性があるのです。しかし、プロに依頼すればそのような心配がありません。
Q.サボりを未然に防ぐポイントは?
A.GPSを使用して定期的に勤務状況を調査することです。怪しい動きがあればすぐに調査し、社員の服務違反を指摘したり注意したりしなければなりません。サボりを見て見ぬフリするのが1番いけないことなので、少しでも疑いが出てきたら対処するようにしてください。
Q.普通解雇と懲戒解雇の違いは?
A.普通解雇は契約法上の解約、懲戒解雇は企業秩序違反に対する制裁の意味があります。どちらかというと、懲戒処分の中で重たい処分としてなされるのが懲戒解雇です。普通解雇と懲戒解雇は本来異なるものですが、現実的にはこの2つの違いはあまり意識されていません。
まとめ
営業社員が会社をサボる行為は、労働契約法によって会社に対する債務不履行の罪を問われることになります。ただのサボりでも、会社の信用性や風紀の悪化につながるのであまく考えてはいけません。ただし、債務不履行を立証するためには、その証拠を準備する必要があります。客観的かつ具体的なサボりの証拠を用意すれば、不良社員への懲罰が有効とみなされるのです。会社側で証拠集めが困難な場合は、プロの探偵事務所に依頼するといいでしょう。